タイトル画像の話 / バスケットボール

螺旋階段を作ってみたかっただけで、深い意味のない絵柄なので、アクセントにバスケット・ボールを転がしてみた。

バスケットは遊びで触ったことがあるだけなので、どんなふうに皮を貼っていたか、すぐに思い浮かばなかった。表面がザラザラに加工してありかなり重かったことなどは思い出したが、皮の貼り方だけは検索しなければならなかった。野球やサッカーに比べると単純だったと思っていたが、案外むずかしい曲線のパーツでできている。タイトル画像では小さくて判別できないが、ちゃんと8枚のパーツに分かれていて、縫い目の部分はやや食い込んだように仕上げてある。
最初に色分けされたボールが頭に浮かんだが、調べてみるとプロでもタイトル画のような茶色のボールだけを使っている。ボールの色は一色ということがルールで決められていて、色分けしたものは公式戦以外のイベント用らしい。地味かなと思ったが、実際画面に転がしてみると公式球ならではの存在感がある。
ちなみに色については1色とだけ決められていて、どの色かまでの規定はないそうだが、オレンジが慣例になってるそうだ。自分が触ったことのあるボールは学校などのもので、オレンジではなくこげ茶色に近かった記憶があるが、あれは若者の汗と涙が染み込んだ色だったのだろう。

タイトル画像の話 / ヴォイニッチ手稿

それほど面白い画像ではないが、ちょっとした技術的アイデアがうまくいったので公開してみた。

モチーフに使ったのはヴォイニッチ手稿。1912年にイタリアで発見された古文書で、240ページに渡って羊皮紙に図版と文章らしきものが書かれている。文字については、統計学的手法により全くのデタラメではないことがわかっているが、未だに解読されていない。作者も年代も不明で、人物は描かれているが裸なため、服装から時代を推定することもできない。

挿絵は博物図鑑のようでもあり、絵物語のようでもあり、素朴な味わいに満ちている。こういう役に立たないものが大切に保管されてきて、さらにインターネットで世界中に拡散してるのが面白い。なお、こちらから原本のダウンロードも可能だ。手元でじっくり見れば、謎解明のひらめきが訪れるかもしれない。

タイトル画像の話 / 無題

CGで描かれる物体は光でできているので、どうしても暗い背景のほうが見栄えがする。しかも物体の表面色は、光のあたり具合や表面の素材感などによって予測できない変化をする。なので、PIXAR作品などが、明るい画面なのを見ると感心してしまう。

今回もタイトルは無題。表面の細々した模様など、明るい部分が際立つので、背景は暗くした。これはこれで落ち着きのある絵になったが、もう少し明るくてポップな物体を作るスキルを磨きたい。