ジャズ・プレイヤーにあまりにも多くとりあげられているので、ポピュラー曲のように思うが、作曲家はクラシック畑の、クルト・ヴァイル(独1900-1950)。
ということで、きら星のように動画が存在するので、ひとつ選ぶのは難しいが、今回はソニー・ロリンズで。「サクソフォン・コロッサス」のモリタート(マック・ザ・ナイフ)は超有名だが、私自身子ども時代に発表されたもの。その後何度も日本、しかも北海道までコンサートを開いてくれた人なので、電気楽器をバックにして、メタル製のマウスピースで吹くようになってからの、新しい演奏のほうが親しみやすい。これは’81年、日本での「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」コンサートの様子。
ちなみにソニー・ロリンズは、本当に”即興で”ソロをとるプレイヤー。ジャズメンなら当たり前だと思うかもしれないが、いわゆるアド・リブ部分は、即興でなく、練習時に作りためておいたフレーズを出しても一向に構わない。聞く方も作り置きかどうか、区別がつかないのだから。
ソニー・ロリンズは、本当に即興で、しかもコードやモードを再構成して作ったというより、ちゃんとメロディとしても聞こえるフレーズを紡ぎ出す。コンサートでは興に乗って予定以上のソロを続けたり、ところどころにしゃにむなフレーズを入れて、メンバーを戸惑わせたりする。そのへんも魅力だ。
ところで,サックスの事を知らないので,また聞き直しますが,メタルのマウスピースってどこがメタルなんですか?リードもメタルなんですか?
マウスピース本体だけですね。銀色なので、アルミかもしれません。メタルでも、上側の歯のあたる部分だけ樹脂が入ってたような気もします。リードは昔ながらの葦の茎を削ったものです。
リードの止め金具(リガチャー)は金属が多いですが、ベルト式もあります。例えばヤマハや有名なセルマーの新品を買うと、黒いエボナイト製マウスピースに、本体と同じ金属のリガチャーがついてきます。
メタルのマウスピースは、今から30~40年前に初めて登場したような気がします。映画「ラスト・タンゴ・イン・パリ」のテーマを演奏したガト・バルビエリが、メタルならではのバリバリいう音色で話題になりました。
この写真だと、エボナイトの昔ながらのマウスピースに見えますね。ロリンズもメタルだけ使ったわけではなかったかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=ZtmqceDsAYU
こちらはしっかりメタルのマウスピースが写っています。演奏では、前半の音は明るくて切れ味がよく、ビリビリとした、メタルならではの音です。でも、後半はソフトで深みのある、エボナイトに持ち替えたようにも聞こえます。どちらにせよ、吹き方などでもだいぶ変わりますね。動画の音源ですし。
ハスキーで渋い音ですね。ところで,メタルのマウスピースって?サックスのですか?そんなのがあるなんて知りませんでした。