Googleが、ChatGPTの検索エンジンとしての利用増に相当な危機感を抱いているらしく、Chrome版のGoogleトップページには、AIの質問枠がつくようになった。個人的にも、確かに検索エンジン代わりの利用が増えたと思う。検索エンジンは関連するサイトのURLを紹介してくれるが、内容についてはリンク先サイトを見て、自分で判断しなければならない。そもそもどんなキーワードにするかも思いつかない場合も多いし、法令文書や専門技術文書にあたると、読解できないことも多い。例えば「一夫多妻制の国から、夫婦で日本に帰化した場合、夫婦関係は認められるか」という疑問の答えを、リストアップされた法律関係サイトの文書を見比べながら読み取るのは難しい。
さらに個人サイトになると、肝心の情報に行き着く前に自分語りがあったりする。勝手に見に行って失礼な言い方になるが、遠足の作文で朝起きて顔を洗うところから始まる、小学生の作文のような文章は、案外多い。
ChatGPTの場合は、サイトまで行かなくてもおおよその情報が手に入る。ネット上のことなので、情報の信憑性についてはどちらが優位ともいえず、要は使い分けが必要だろうが、使い分けられた分だけ検索エンジンの出番は減る。Googleが懸念するように、逆転されることもあるかもしれない。
最近はChatGPTに興味本位の質問をするのが、ちょっとした趣味になってきた。面白い情報を引き出せるような質問を考えるのも、脳の老化防止に役立つと思う。