ロシアでの、原子力推進巡航ミサイルの発射実験成功のニュースが伝わってきたのだが、はて、原子力推進?ロケットエンジンの代わりに原子力を使うということ?どこがすごいのかよくわからないので、ChatGPTに聞いてみた。

原子力推進とは、取り込んだ空気を原子炉で熱し、吹き出すことで飛ぶ仕組みらしい。素人考えでも危険で現実味のないアイデアだが、玄人考えではさらに怪しげな代物らしい。何のメリットも思いつかない兵器だが、あえて言えばより長距離飛行ができるというところだという。
対してデメリットのほうは数え切れないほどあって、大掛かりな発射施設が必要な上、危険も多く、コントロールも効かない。そうまでして通常弾頭を打ち込む意味がない。ウクライナからロシア内陸部への軍事施設への攻撃が続き、徐々に基地を後退させざるを得ないなかで、科学者グループが「画期的な長距離攻撃手段の可能性」をほのめかして指導者のご機嫌取りをしたのかもしれない。
そもそもそれほどの長距離を通常弾頭を飛ばす意味がないので、「核の使用」をほのめかしているつもりなのかもしれない。現代社会では核で威嚇を行えば流石に支持する国はないだろうし、今以上の制裁を受けることになるので、「核っぽいなにかを使うぞ」というところか。決戦兵器としての核の役割が薄れ、精密誘導システムに取って代わられつつある中で、それでも核にしがみつくしかないが実際の使用はもちろん威嚇にも使えない。そんな状況の中で発した、苦しまぎれの叫びように思える。

