国際消費者物価監視機構日本本部(ICPO-JAPAN)では、世界的な物価高騰に対し「消費者希望価格」調査の実施が決まった。これは、消費者からみた適正な価格をネット投票などの方法で集計。公表するもの。その第一弾として、4月1日より「消費者希望米価」調査を実施する。

というのはウソで、今年のエイプリルフール用に用意していたのだが、現実の米騒動のほうが面白くなってしまったのでお蔵入りにした。もしかして来年でも通用するならそれまで備蓄しようかとも考えたが、できるだけ早く解決してほしいし、そんなに長引いたら政変が起こってしまいそうだ。
流通時点の価格や店頭での実売価格など、米価の指標はいくつかあるが、これだけ事態が混迷した上は、消費者が「いくらなら買いたいと思ってるか」こそが最も重要な指標だ。現代ならネットで集計も公開もすぐできる。そしてそれは関連業界にとっては衝撃的で、流布してほしくない数字になる可能性は大きいし、一方消費者にとってはまだまだ手ぬるいという価格になるだろう。流通業にとっては、何をおいても知りたい情報になるはずだ。
本当にやったら面白いことになると思う。いたずらなどもあるだろうが、徐々に一定の数字に収束してゆくと思う。それはおそらく現状の店頭価格よりほんのちょっとだけ低いものになるが、同時に組織票の存在が発覚する。そこまでがワンセットだ。うまくいけばみんなが知りたがっている、「暗躍している誰か」まで明るみに出せるかもしれない。だったら面白いんだがなあ。
我々は米粒になった製品しか知りませんが、そこに至るまでには相当の工程が有る訳で、タネモミの選定から、その種苗に至るまでの消毒や管理を経て選ばれた種類の苗が供給され田植えされる訳ですね。田舎にいた頃は子供でしたから余り深く考えて居ませんでしたので、タネモミも苗も夫々の農家で勝手に作って居ると思って居ましたが、今は厳重な管理の下で苗が作られ供給されているのでしょうね。今や、一から十まで自給自足の時代では無いのでしょうね。
少しだけ調べたら大変な作業でした。
塩水選(えんすいせん):種籾を塩水につけて浮くもの(未熟や病害)を除去。
温湯消毒:病気の予防のため、60℃程度のお湯に10分ほど浸す。
浸種(しんしゅ):水に浸して発芽を促進。7〜10日間が目安。
芽出し(はつが):適温(約30℃)で管理し、芽が揃って出るようにする。
播種(はしゅ):苗箱や育苗ポットに種籾をまく
用土の準備:育苗専用の床土を均一に敷く。
播種作業:芽出しした種籾を均一にまく。
覆土(ふくど):土をかぶせて発芽を守る。
<育苗管理(いくびょう)>
温度管理:発芽時は20~30℃が理想。寒い地域ではトンネルや温床を使って保温。
水管理:根腐れを防ぐため、適度な潅水と乾燥を繰り返す。
光の調整:発芽後は光合成を促すため、日光に徐々に慣らす。
病害虫防除:苗が密集すると病気が発生しやすいため、風通しよく管理。
<苗の完成と準備>
播種から20~30日ほどで植え替えに適した苗(草丈15cm前後)になる。
本田(田んぼ)への移植前に、水管理や苗の根張りなどを確認。
気候や品種によって微調整が必要で、札幌のような寒冷地では保温管理がとても重要でトンネル栽培や温床育苗がよく使われるようです。はい、その場合もあります!米農家が苗作りから行うケースも多いですが、近年は「育苗センター」や「苗供給業者」から完成苗を購入・導入する方法も一般的になっています。特に大規模農家や育苗スペースが限られている地域では、合理的な選択とされます。
完成苗の供給ルートには育苗センター(JAや地域団体)地元の農協(JA)が運営する施設で、地域の気候や品種に合わせた苗を大量に生産・供給。また民間の育苗業者で品種や栽培方法に特化した企業が、高品質な苗を販売。定期契約や注文生産もするようです。
専門的な苗生産を行っている農家が近隣の生産者に苗を供給する仕組みもあるそうです。
利用するメリット
苗の品質が揃いやすく、成育の安定性が高まる事。
育苗設備・管理の手間やコストを削減できる事。
田植えのタイミングに合わせて納品されるため計画が立てやすい事。
もちろん、苗の選定や搬送時のストレスなどにも配慮が必要ですが、寒冷地の北海道では温床管理の手間を省く手段として、外部供給を活用する農家も多いようです。
我々が毎日のように食している米作りって大変な仕事ですね。改めて農家にリスペクトです。
その昔の北海道米は味が悪くて猫またぎと言われたり、在庫が減らないのでやっかいどう米と言われていたそうですが、きらら397が登場して一変しました。安くて味がいいので外食用に人気を呼びました。また、いろいろアバウトな時代だったので、米屋で内地の銘柄米の混ぜ物にも使われたと思います。農業は日本で一番深い闇と言われるほどわかりにくい世界ですが、稲作優遇の政策が、北海道の大規模農家にはむしろ弊害になるといったハンデもあったそうです。当時ある米農家は「今、日本の米価は自分たちが決めている」と豪語していましたが、それまでの苦労を思えばそういう言葉が出るのも無理からぬことだったかもしれません。今の米不足も、本州の零細農家や兼業農家から答えが得られるとは思えないので、北海道の役割は重要です。しかし。当時に比べ、きららほどのイノベーションが起きてないような気がします。
あんなに沢山買った米の5kg袋も底をついて来たので購入したいのですが、例の古古古米は店頭から既に姿を消して5kg米も相当の価格になっていますね。まるで少し前の10kgの価格かと思えるくらいで驚きです。我が家は農家から直接買って居ますが、今年の新米は9月以降ですから、それまではスーパーなどで購入しなければいけません。しかし価格が気になって二の足を踏んでいる今日この頃です。
あまり品質の良くなかった昔の北海道米に慣れて育ったので、備蓄米でもいけるんじゃないかと思ってたんですが、お目にかかりませんでしたね。備蓄の放出分も平均して市場価格が下がったというのは面白いトリックですが、自分の行く店の店頭価格にだけ注目している消費者に通用するかどうか。農協、政府だけでなく、農家への敬意まで失われてもしかたない気がします。平成の米不足ではすぐ輸入で対応したのに、今回は頑なに拒否する理由もわかりません。ちなみに農家のブログで、「見ないふりをしてきたが、今秋は一段と不作になりそうだ」というのがありました。