糸巻きについて

ペグ
ペグ(糸巻き)

中古バイオリンの弦を張り替えてみた.注意点は1本づつ取り替えること.何しろすべての弦を緩めたら魂柱が倒れてしまうかもしれないので.
さて,弦はペグに巻きつけられていて,端はペグに空いた穴に通してあった.ペグは黒檀などの硬い木でできていて,ペグボックスの穴に差し込まれている.ギターのような巻き上げギヤはないので,穴とペグの摩擦だけで止まっている.

 

ペグは,かなり力を入れてねじ込まないと弦の張力で巻き戻ってしまう.ペグを差し込んでいるペグボックスの素材はペグほど固くないので,長く使っているうちに穴が広がってしまうようだ.
するとペグ自体がより深く刺さることになり,弦の巻き終わり位置がどんどん奥に行ってしまう.こうなったら本体の穴を狭めることはできないので,新しいペグを買い,弦の端を通す穴をあらたに開け,古いものと取り替えるしかないのだろう.
実際ネット上では,バイオリンのあらゆる部品が販売されていて,もちろんペグもある.ペグボックスとその上のかたつむり部分も,単独で販売されているところを見ると,取り替えることもあるらしい.部品だけでなく,板を削る刃物や組み立てる際の固定金具,昔の製作者が書き残した図面集まである.演奏については練習するしかないのでなかなか書くことがないのだが,修理関係の情報はいくらでも見つけることができる.

次回「たかが独学,しょせん独学」(3/12 AM0:01 投稿予定)
乞うご期待!

3 thoughts on “糸巻きについて

  • 3月 9, 2016 at 22:26
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    そのうちに、演奏を聞かせてください。ブログで。

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  • 3月 9, 2016 at 09:36
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    一時期このブログが壊れてしまって,修復に苦労しました。自分のだからまだマシでしたが.
    ちゃんと見えるし,コメントもらっても大丈夫なようで安心しました.
    バイオリンはなかなか手に持って見る機会がないですが,
    うまくできていて,本当に感心します.多少のトラブルは自分で直すのも楽しいです.
    PCやサーバーのようなブラックボックスは,なにか起こるとげんなりですね.

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  • 3月 9, 2016 at 04:43
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    ヴァイオリンの構造がよくわかってきました。先日、楽器店で見たギターも、ヴァイオリンと細部の構造は違っても、今までと違う見方をしてしまいました。胴の中をのぞき込んだり、部材を比べたり、買う気はまだありませんが、予備知識は多く持っていた方が今後のためにいいですね。

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