長時間歩き回ることがあって帰宅後、体も頭も疲れていろいろな意欲が減退していたが、せっかく時間があるならと、めちゃくちゃな演奏になるのを承知でバイオリンを弾いてみた。するとやけに調子が良い。ミスは少ないし伴奏のテンポを先取りして、ちょっとアレンジする余裕まである。終わった後は体の疲れこそ取れてないが、眠気が覚めたようだった。
これは楽器を演奏したから頭が冴えたというより、歩き回ったせいで足裏ポンプでたっぷり脳に血液が回っていたためだろうと思う。スポーツでいう血液ドーピングだ。若いうちは歩く程度は運動のうちに入らず、常に血流が駆け巡っていたので足裏ポンプの効用など気がつかなかったのが、年を取ると僅かの差がコンディションに直結するようだ。早く気がついていれば、もっと歩きを生活習慣に組み込んでいたのにと、スーパーなんとか人タイムが終わった頭でぼんやり考えている。
楽しく歩ければ苦にならないでしょうね。反対に義務的な運動は負担が掛かるでしょうね。血圧のせいか、稀に手が震えて字が書けない事があります。特に銀行の窓口や警察や役所の窓口で、その場で書類に記載する時が多いですね。一度は、スピード違反で覆面パトカーに捕まった時にパトカー内で違反を認める伝票に記入する時でした。腹が立っていた時で、自分の名前も中々書きづらかったですね。どれも、共通点は、腹立たしい場面と、急かされる事と、書類の記入欄が小さすぎて書きづらさもありますね。高速道路で１０３ｋｍで追い越して覆面パトカーに１度。寄りも寄って同じ覆面パトカーにスピード違反で２度、白バイにスピード違反で1度。朝の急ぐ時間帯でのバスレーン走行違反で一回、住宅地で一時停止無視で一度と言う訳で、警察アレルギーは特別です。これだけの違反ですから罰金もバカに成りませんからね。腹も立ちますから精神的に良くないです。元はと言えば違反が悪いのですが。
義務的なことでも楽しくできるのが年の功といういうもの。なんて口では言えますが、我ながら円熟とは全く程遠いです。他の人も同じだと知ってちょっと安心です。文字を書く時にふるえるのは筋肉が衰えているからのような気がします。指を動かすのは指より腕の筋肉ですから、我ながら腕が細くなって、たまに書類を書くと文字がへろへろになります。キーボードばかり使うせいもあるでしょう。書いているとだんだん調子が戻ってくることもあります。警察と税務署アレルギーは、日本だけでも100億人はいるでしょうね。
歩くと良い事は分かっていても、年齢とともについ楽をしてしまいますね。最初から車の運転を覚えなければもっと歩いていたのでしょうが、今さら後悔しても既に遅しです。坂道や階段ではその結果が顕著で、かつては走って上った階段も息絶え絶えです。これでも未ださほど太っていないのが幸いして居ますが、太って居れば大変ですね。この夏は猛暑で外歩きは避けていましたが、それでも出来るだけ歩こうと、最近では公共交通機関を利用する様になりました。乗り継ぎの連絡通路だけでも結構な距離がありますし待ち時間も立ちっぱなしの場合もありますからね。それにバスにしても冷房が効いていて自宅よりも快適ですから。但し若い人達の歩く速さには負けますが、自分としては精いっぱい頑張っています。ところで血流が良ければ、そんなにハッキリした結果が出るとは全く知りませんでした。歩いた後は『疲れた～』と休んでしまう事のほうが多いですから、今度、早速何か試してみます。動く事を億劫に思うと機能も急激に退化しそうですから、出来るだけ動きましょう。
楽器演奏の失敗は自分ですぐわかるので、体調の変化ががはっきりわかりますね。本当は体が蝕まれているのに、年を取ると感覚器官そのものが鈍くなっていて気が付かないということもあるようですから。なので失敗を繰り返す時は、体調を疑うことにしてます。大抵は爪が伸びてるせいですが。
車の運転も、ちゃんと運動になってるというのを聞いたことがあります。体幹がどうとかだったような。反射神経を使う点では間違いなく有効でしょうね。歩くことは必要ですが、疲れて休みたくなるのも体が自衛しているからでしょう。大事なのはバランスなんでしょうね。