100均スキレット&魚焼きグリル

100均スキレットがいいという記事を書いたら、なかなかのアクセスがあった。そこで今回は「グラタン編」である。

刻んだタマネギをバターで炒める。鋳物だとテフロンのように煮えたようになったりせず、程よい焦げ目ができ、また多少目を離しても食べられないほどに焦げたりしない。バターも同様で、普通のフライパンでバターだけで炒めものをすると焦げるのでオリーブオイルを足したりするが、スキレットはバターだけでも焦げず、まるでレストランの仕込み時間のような濃厚な香りが漂う。そこへ、小麦粉を入れてさらに炒め、牛乳を注いで混ぜながら火を通す。
牛乳は多いほうがよく、シャバシャバになったのをふつふつと煮詰めて粘りを出す、というのを何度か繰り返す。バターの油と少量の小麦粉の中に、大量の牛乳を閉じ込めるのがベシャメル類の王道で、生クリームの厚化粧でごまかしてはいけない。途中でナツメグを削って(※)入れるが、そのタイミングはいつでもいいだろう。
こうしてできたソースに茹でたマカロニを加えて和えたら、かき混ぜるのをやめてそのまま焼いてゆく。縁に焦げ目が見え始めたら、シュレッドチーズを乗せて魚焼きグリルで焼くのだが、仕上がりを見れば直火の威力を痛感することだろう。オーブンであれ、トースターであれ、電熱では絶対に作れない理想の焼き上がり。それが魚焼きグリルの真価である。魚離れや煙の敬遠などで、一時期魚焼きグリルの出番が減っていたようだが、今では専用のクッキングトレイもあるくらい、再評価されているようだ。

※ナツメグはホワイトソースや肉類に欠かせないが、瓶入りのパウダーを買うと残り少なくなった頃には風味がなくなる上、ナッツ類のカビは発がん性が高い。そこでホールで買って、100均のステンレス製のミニおろし金と一緒に、小さい密封容器に入れておく。ナツメグの実は硬いようだが、サクサクと削りやすく、毎回新鮮な香りを味わえる。

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