ブルースハープは曲の調に合わせて,12個の楽器を使い分ける.だが、ブルースハープだけでなく,どの楽器もけっこう調が決まってるものなのだと感じた。ヴァイオリンもDやAの曲は弾きやすい.ピアノはあらゆる調を弾く楽器のような気がしていたが,C以外の場合は黒鍵を多用しなければならないので,やはりCに偏った楽器だとも言える.いまさら当たり前のことかもしれないが.
白鍵と黒鍵があるせいで,ピアノが調のある楽器になってしまっている.だからと言って,もし鍵盤を,半音順に白鍵だけ並べたら,どこが「ド」かわからなくなる上に,やたら鍵盤の幅が広くなって,手を広げた範囲に入る音が少なくなるだろう.なぜピアノがあんな風になってるのか,ようやくわかった.いまさら当たり前のことかもしれないが.
ピアノも曲調ごとに取り替えたら,演奏は楽になるのかもしれない.そこまでいかなくても,ポピュラー中心に弾くピアノは,B♭あたりに調律してしまえば,素人が弾きやすくなるような気がする.電子鍵盤楽器ならもうできているのではないか.邪道かもしれないが,愛好家の裾野が広がるのはいいことだと思う.
次回「どこからが演奏だろう?」(5/18日公開予定)
乞うご期待!