断捨離テロ

断捨離という言葉がある.長年の間にたまった不要品を処理し、身の回りを整理しようという考え方で,年寄りの間で流行っている.それはそれで結構なことだと思っていたが,配偶者の所有物を勝手に捨てるなど,運動が過激化しつつあるという話を聞いた.

自分の身の回りを整理するのは結構だが,それが終わったら,今度は他人の生活ぶりが気に入らなくなるというのは,随分傲慢な話だ.世の中には本やガラクタに埋まっていないと落ち着かないという,ミノムシみたいな人もいる.創造的な職業の人はだいたいそうだ.多分断捨離の教祖様に聞いても,他人の所有物まで廃棄しつくせとはいわないはずだ.
danshariやってるほうも,流行りだからその気になってるだけなのだ.本来なら人生の垢を取り去った後に,一人静かに何を考えることこそが大切なはず.考えが浅いから,他人の所有物や生活習慣までぶち壊そうというふうに,エスカレートしてしまうのである.そこで,これを読んだクリエイティブな生活を送っている人は,ぜひ「断捨離テロ」という言葉をネットで流行らせ,自由な精神を時代の逆風から守って欲しい.

7月10日はウルトラマンの日

7月1日はウルトラマンの日.1966年のこの日,日比谷公会堂で開催された「ウルトラマン前夜祭」の模様が全国のTVに流れた.この前夜祭は全国主要都市でも開催され,young bad boyだった私も,見に行った覚えがある.あれから50年も経ったことになる.超人や変身ヒーローという概念そのものがここから始まったわけで,当たり前だが,何が始まるのか事前に全く予想がついてなかった.
宇宙から来た巨大超人が,主人公のジェット機とぶつかって,本来死ぬところを命を共有しあうという設定は,今では珍しくもなんともないが,当時の子ども心にはまさに奇想天外.ワクワクというより,とんでもないものが始まったなと思ったことを覚えている.

ultratitle
番組ではこのぐるぐるが一旦「ウルトラQ」のタイトルになった後で,ウルトラマンのタイトルが出た.前作ウルトラQの1シリーズだったわけだ.ちなみにQのグルグルはモノクロだった.カラーになってるので,当時子どもだった人には,これはウルトラマンだということがすぐわかる.

ヴィオラへの道 その3の2

eBAYのバイオリン・メーカーは,落札できなかったオークション出品物と同じような価格帯のヴィオラをすぐに出品してきた.ただしこれはオークションではなく,定価販売.サイズは15インチでやや小さいが,価格は落とし損ねたオークション品の落札価格とほぼ同様の199ドル,2万1千円.落札までの経緯をみて,同様のプライス・ゾーンに需要があると知り,すかさず出してきたのだろう.出品したことがないのでわからないが,もしかしたらそこまで自動的に予約できてるのかもしれない.いろいろ考えさせてくれて,実に勉強になる.勉強代も含めて,これを購入することにした.
ビオラまずはこの雄姿を見てほしい.見る人が見れば分かるのかもしれないが,素人目には一分の隙もない.画像をクリックして拡大するとわかるが,楽器の一番下の黒い三角形の部分に,象嵌した二重丸がついている.ビオラの印なのかよくわからないが,これがヤバい.
また,弦の下端を止める部分に,真鍮製のネジが一個だけ付いてるが,これは上のペグだけではできない音程の微調整をするためのもの.激安バイオリンではそれが全弦についていたが,これは1本だけ.もう慣れてるから,他の弦はペグだけで調律できちゃうんだよね,ということを物語っている.それがまた実にヤバい.
ものすごくいいと思ってるが,表現する知識がないので,低能語で言うしかないくらいヤバい.

次回「ヴィオラーへの道?」(7/14公開予定)
乞うご期待!