ラットフィンク

ラットフィンク小学生のころ,ほぼこのイラスト通りのプラモデルを持っていた.初めて彩色で仕上げたもので,長い間机の上に飾っていたのだが,なんという名前でどういういわれがあるのかなどは全く分からなかった.

それが近年,ネットで素性がわかった.名前は「ラットフィンク」.描いたのはエド”ビッグダディ”ロスという名の,イラストレーター/デザイナーである.1960年代アメリカの,大出力に改造した車”ホットロッド”の文化の中から,アンチ・ミッキーマウスのシンボルとして生まれた.日本の「カワイイ」文化の正反対のシロモノである.

ネットの知識は確かに偏っている上,ちょっと専門分野に入ってしまうと,それほど高度なものでもなくなってしまう.何か知ったような気になるのは危険なのだが、こういうサブカルチャー的なものについては,実に丹念に情報収集されて公開されている.公式サイト

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だれ?

そんなネットでも,いまだにどういうキャラクターなのかわからないのが,本ブログのタイトルにも使っているコレ.その昔の,ちょうど文芸春秋くらいの大きさの小説雑誌に掲載されていた.おそらく海外のマンガで,イジワル爺さん風の邦題がつけられていたように思う.私よりさらに上の世代の人の中に,ようやく見たことのある人がいるくらいだからかなり古いものなのだろう.手塚治虫作品に登場する,田鷲警部の元になったキャラクターだと言った人もいた.現在情報募集中である.

次回「合法的」(10/14公開予定) 乞うご期待!

高砂

以前から若い人の晩婚・非婚化や,少子化の問題は,我々高齢者が悪いのだろうとは思っていた.経済状況も、社会そのものもすっかり変わっているのに,いつまでも結婚相手に学歴や安定収入を求めたり,金のかかる結婚式をさせたがったり,教育にカネがかかるのが当たり前という風潮を作ったり.これでは真面目な若い人ほど,結婚なんてできないと考えてしまう.

そこで「高砂」である.日頃日本の文化の素晴らしさを説く高齢者なら,当然紋付きと袴くらいは持っているはず.そこでyoutubeを見て,見よう見まねでいいから謡曲「高砂」を覚えるのだ。あとは公民館か料理屋の広間を借り,新郎新婦に貸衣装を着せて盃事をさせ,「高砂や」とひとふし唸ればもう祝言のできあがりだ.そう,「結婚式」ではなく,熊さん、ハッつあんが夫婦(めおと)になる,庶民の祝言をよみがえらせるのである.

また,地域の若者の言葉に耳を傾け,誰と誰が惚れあってるといえば,バイト同士だろうが何だろうが、寄ってたかって祝言をあげさせてしまおう.もちろん親はつべこべ言うだろうが,相手はしょせん4・50代の若造,一喝して添い遂げさせてしまう.そのへんで恨みを買うのもまた,年寄りの役目かもしれない.ということで,できることから少しずつ.念のために高砂を見ておくことにしよう.

次回「ラットフィンク」(10/10公開予定)
乞うご期待!

タイムトンネル

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ちょっと変わったアングルから見たタイムトンネル。 こんなホテルみたいな場所だったのか

トニー「ここはどこだ?船の上らしいけど」
船長「やあ、楽しんでますかな。私は船長のエドワード・ジョン・スミスです」
ダグ「なんだって!じゃあ、ここは!」
トニー・ダグ「「タイタニック号だ!」」

実際にはこんなやりとりはなかったと思うが、1967年からNHKで放映された「タイムトンネル」では,物理学者のはずの主人公が,やたらと歴史に詳しいのに驚いた.無作為に飛ばされた世界の歴史を,あと何日で火山が爆発するなどと,日付までわかっているのである.子供心に,自分がタイムトンネルで飛ばされたら,死ぬしかないと思ったものである.
日本人と歴史的大事件の選び方が微妙に違っているので,なおさら誰も知らないような歴史にまで詳しいと感じたのかもしれない.タイタニックの話も、タイムトンネルで知ったのが最初のような気がする.

さて,話は時間をずっと下って,90年代にインターネットに初めて接したとき,エンサイクロペディア・タイタニカというサイトを発見した。Wikipediaもなかった時代のことだから,大変な知識の宝庫にぶちあたったと思った.そこで”念のため”船長のエドワード・ジョン・スミスと,料理長のピエール・ルソーの名前だけ覚えておこうと思った.

ちなみにTVドラマ「タイムトンネル」には,放映されなかった回が2つある.ひとつは真珠湾攻撃,もうひとつは硫黄島が舞台.まだまだ現場を知ってる人がおおぜいいた時代のことである.

次回「高砂」(10/2 公開予定)
乞うご期待!