2016

今年は大変な年だった.昔から申年は騒がしい年と言われ,大きな出来事が起こると言われている.個人的には,親族や知人,それも親しい人間が次々亡くなった.北海道は天候不順で,農作物に多大な影響が出た。おそらく今も日本中の野菜の値段に影響が残っているだろう.また,漁業も良くなかったという.
良いことでは,北海道日本ハムファイターズが10年ぶりの日本一の栄冠を勝ち取った.とはいえこれも,日本中の他の11球団のファンにとっては,悪夢かもしれない.

ちなみにこの記事は11月8日に書いて,大晦日に公開されるよう予約投稿したものだ.博多駅前に大穴があいたと思ったら,アメリカではトランプ氏が大統領選挙に勝利し,びっくり続きである.いろいろ評判の人物だが,しょせんは他国の指導者だから,日本にとって必ずしも悪いことが起こるとは限らないとは思う.が,これこそ申年の騒動の仕納め,世界規模の悪夢の始まりかもしれない.いやいや,仕納めどころか,年末までまだ日数があるから,この後にさらにすごいことが待ち受けているかも知れない.一体自分は,どんな気持ちで大晦日にこの記事を読み直すことになるのだろう.

来年は良い年でありますよう,お祈り申し上げます.

平成28年 大晦日 OLDBADBOY

次回は元日スペシャル(元旦投稿につき、題未定)
乞うご期待!!

 

餅つきの話

ネットに,この季節ならではの餅つきの記事があった.ある会社に,近所の老人会から,餅つきをしたいので若い人を貸してほしいという申し出があった.餅つきの手伝いだろうと,何人か行ってみると,餅をつくのは老人たちで,若い人は食べる役だったそうだ.餅つきをやりたいのだがたくさんできてしまっても困るし,喉につまらせるのも怖いということらしい.元気な高齢者がたくさんいる現代らしい話だ.反対に若年層が減ってくると,若さや食欲だけでも貴重な能力になる,ということか.

ちなみに餅を喉に詰まらせるのを他人事だと思ってはいけない.私には部分入れ歯があって,以前餅を食べている最中に口の中でくっついてはずれた.それだけならいいのだが,急に喉がそれらをひとまとめに飲み下そうと,奥に送り込みはじめたのだ.口から出せばいいだけのことなのだが,本人の意志とは関係のない本能的な動作がすぐには止まらず,吐き出すこともできなかった.餅を喉につまらせて死ぬとはこういうことかと,実感した.それからは割と小さく切って口に入れている.
食べ物を噛んで喉に送り込む動作は,長い年月の間に,無意識の流れ作業になっているらしい.熟練工が複雑な手作業を無意識にできるのと同じように.しかも,米の場合,蕎麦の場合,餅の場合というように段取りを替えながら,絶妙のタイミングで喉までの流れ作業をしているような気がする.私の場合は部分入れ歯がきっかけだったが,それがなくてもこの手順が乱れて,飲んではいけないタイミングで喉に送り込もうとすることは有り得ると思う.正直言うと,餅を小さくちぎって食べるのは,少々物悲しい気分になる.でも,私もそうだったが,餅は喉越しで味わうなどと言ってる人は,そういうのは考え直したほうが身のためかもしれない.

さて,件の老人会は,食べなくても餅の醍醐味を堪能するという,実に頭のいい人たちだ.おそらく来年からは屈強な男性だけでなく,女子社員も混じってくるだろう.一石三鳥みたいなものだ.年寄りの知恵とはこうでなくてはと思う.

幻の新商品

私のCG歴は長い.コンピュータ・グラフィクスの黎明期に,図形処理情報センターの「図形と画像」誌を読み,寄稿していたといえば,分かる人にはどれだけ古いかわかるだろう.まさに生きた化石である.後で知ったことだが,当時持っていたシステムは静止画で世界最高水準を誇るものだった.他に持ってるところがなかったので,それを使ってロゴやマークをCG化しただけで,ポスターでもパンフでも,プレゼンでは敵なし状態.しかも,どれも法外な値段をつけていたことは良い思い出である.

wall chessよく作ったのはパースだったが,新製品のアイデアスケッチや完成予想図も多かった.また,いつか一発当ててやろうと,自分なりの商品アイデアも形にした.依頼されて描いたものは公開できないが,これは自分で考えた「壁掛けチェス」である.テーブルに置くのではなく,壁に掛けてそのままゲームができる.マホガニーとツゲなど,色の違う銘木で駒を作り,自然石のチェッカー模様を背後に置いて,ガラスかアクリルの枠で仕切る.
対戦用というよりインテリア用だ.喫茶店などで,テーブル上はコーヒーなどを置いたまま,壁の盤で対戦していたら絵になるだろうし,まだ誰も考えたことがないだろうと皮算用をしていたら,なんと既製品が存在した.他にもあるとなると,いかにも製造が面倒くさく,コストもかかりそうなので断念した.

shogi chessだが,一発当てることをあきらめたわけではない.最近考えたのがコレ.名付けて「SHOGI CHESS」である.主に海外向けで,見た目は将棋だが,チェスのルールで対戦する.マスも8x8である.欧米で人気だという漢字がポイントで,将棋のメーカーに頼めば,製造上の問題もないように思える.職人さんに怒られなければだが.

さっそくこういうものが他にないか調べてみたが,どうやらないようである.ただし海外では,将棋そのものが「SHOGI CHESS」として紹介されているので、名前は変えないと紛らわしいかもしれない.ただし逆のものはあった.どうもチェスの駒を2セット使って、将棋のルールで対戦するものらしい.
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次回「2016」(12/31公開予定)
乞うご期待!