バイオリンの弦を張り替えた。なんとなく音が冴えなくなったような気がしていたが、音程は安定していたので、ずっとそのままにしていた。が、検索すると3カ月で張り替えるものだという。そこで、さっそく張り替えることにした。
張り替えるにあたって、いくつか注意した点は、ブリッジを倒さないこと。苦心して立てたブリッジなので、位置を動かさないよう、1本づつ張り替えていこうと思ったが、妙なところで力が入ったせいで一度倒してしまった。調整のし直しである。買った直後にさんざんいじったので慌てはしなかったが。
新しい弦を徐々に巻き上げていくのは、けっこう怖い。正しい音程に近づくにつれて、こんなに強く張ったかなと心配になった。一応全部の調弦を終えたが、なじむまで落ち着かない感じだ。すんなりと大きな音が出るようになった弦もあるが、上滑りするようになった弦もある。
また、惰性で弾いていたので気が付かなかったが、気持も新たに弾いてみると、右から1.2.3の弦の高さに差がなく、2番目(Aの音)の弦を弾くときに他の弦を触りやすいことに気がついた。そういうふうにブリッジを削ってしまっていたのである。カントリーなどでチャカチャカ速弾きをする人は、あまり肘を上げなくても隣の弦に移りやすいので、そんなふうに調整する人もいるらしいが、1音ずつ性格に出さなければならない初心者には不利かもしれない。そのうち削り直すかもしれない。
張り替えると音はそれなりに明瞭になった。かすれるような音も、弦にロージンがよくついてなかったせいらしく、そのうち普通に音が出るようになった。同時に楽器自体の限界だろうけど、バイオリンというよりハーモニカかアコーディオンのような音色になった。が、さしあたりこれなら十分である。あたりまえのことだが、弦は時々はりかえたほうがいい。