今日は4月2日。何か記事を書かないと、昨日のエイプリルフールの記事がいつまでも先頭に出て、ひんしゅくをかうことになる。何か話題をと思っていたところへ、先日のKEEPAから、さっそく目標価格を下回ったというお知らせが来た。実に対応が速い。
これが、購入までの価格推移である。上の図中の縦線のうち左が私が指値をした時点、次が指値を下回った時点である。これを見ると、それまでゆっくりと価格が動いていたのが、指値をした途端、そこをめざして急速に値下げが始まっている。私の指値は出品者にすぐ通知されただろうから、対応が速いのかとおもっていたが、どうもこれはプログラムっぽい。出品者は自分の思惑でいつでも販売価格を変更できるが、それとは別に最低価格を登録しておき、それ以上の指値があったら自動的に値段を下げていく。そんな感じだ。
さて、指値を下回ったので、1,275円で注文を出した。すると直後に他の業者が1,084円をつけてきた。ここで注文を一旦キャンセルし、新しい業者に出し直すこともできる。おそらくそれを見込んでの値付けだろう。まったく、生き馬の目を抜くしかかたさだが、それがこれからのビジネスなのだろう。商品発送前なら、変えてしまっても気にかけることはないのだが、そこまでクールにはなれないので、そのままにした。1,084円をつけた業者はそのまま数日様子見をした後、921円まで下げ、すぐに5,000円に上げた。買った後にすぐに値上げしないで一回下げたのは、その期間ならキャンセルが有効なので、釣りにきたのだと思う。結局、届いた本を見れば定価は4,500円。なかなか良い買い物をしたし、面白い体験ができた。
前回、amazon+KEEPAがリテールビジネスを変えるかもしれないと書いたが、これはamazonに出店していない企業にも関係する変化である。近いうちにamazonは、サイトに登録していない一般店舗の店頭商品でも、amazonのアカウントで決済できるサービスを始めるらしい。そうなると店頭であれサイト上であれ、同じように価格推移がチェックされ、他社と比較される。店の中だけ、来店客だけ見ていては商売にならない時代が来るということだ。