大予想、ブーム予備軍

と言っても高齢者向けの話だが。

最近サックス入門の広告をよく見る。なるほど、安いものではないが莫大というほどでもない。なかなかいい趣味だと思う。高齢者登山やヘボいそば打ちより、周囲に迷惑もかからないだろうし。ただし、サックスは歯にダメージが来る。それまで持ちこたえてきた前歯が、一気にダメになる可能性もある。私は2年前にバイオリンを始めた。なんと8千円だったから衝動的に買ってしまったのだが、どうやら着実に売れているらしい。サックスよりはずっと手軽なので、そちらもブームが来るかもしれない。

製麺機が密かな人気だという。かつて関東地方で家庭でうどんを打つために使っていた、ごつい鋳物の装置で、古い家の物置などに放置されているものをオークションで手に入れて、リストアして使う。サビや汚れを落としたり、磨いたり、自分でリストアするところも醍醐味のうちらしい。
パスタマシンに比べて遥かに頑丈で使いやすく、なによりレトロな外観がぐっとくる。数年前から面白そうなことをやってるなと思っていたが、今では同好の士のための専門誌もあるらしい。

さらに流行るかもしれないと思っているのが、謄写版(ガリ版)や和文タイプである。これは一度完全に廃れてから、ほどよく時間が経っていて、一周りして懐かしいし珍しい。何より腕に覚えのある人が、いまでもぞろぞろいるはずである。町内会の案内でもなんでも、ワラ半紙にガリ版刷りにしたら、読んですぐ処分できなくなる。若い人なら、和文タイプで履歴書や企画書を作って行ったら、成功確率が高くなるだろう。何しろ、企業のトップに近づくほど懐かしさを感じてくれるという、必殺アイテムなのだ。そのことで根掘り葉掘り聞かれるかもしれないが、そうなったらこっちのものだ。
私が密かに、これから流行るんじゃないかと思っているのが「電鍵」である。こう書いても分からない人がいるかもしれないが、古い映画などで通信手がモールス信号を打つために使うキーである。これは現代でも製造販売されているし、アマチュア無線免許の一つとして、局を開いて実際に通信することもできる。また、パソコンに専用ソフトをインストールすると、モールス信号の練習や、さらには同じソフトを入れてる者同士で通信もできるらしい。場所をとらなそうだし、何よりモールス信号を覚えていれば、豪華客船が遭難したり、悪漢に捕らえられて懐中電灯で助けを呼ぶときに便利である。

ガリ版も和文タイプも、製造中止になっていて、オークションでは気の毒なほどの安値で取引されている。ここでひとつ愛好会を作って、設立趣意書をワラ半紙を綴じてメディアに送り、動画サイトに使い方を上げておけば、取材の一度くらいは来そうな気がする。

北朝鮮、4週連続でミサイル発射

今朝北朝鮮は、前回と同じ元山の発射場から日本海に向けて飛翔体を発射した。陸から海上の船舶を攻撃する巡航ミサイルと見られ、200キロ飛行して墜落した。北は、精密誘導システムを成功させたと言っている。
なお、カール・ビンソンとロナルド・レーガンの二隻の空母は、2日前に訓練を終えて日本海を離れている。

困ったデザイン

キッチンペーパーは便利だ。大きくて丈夫で水をよく吸うだけでなく、水や油を漉すのにも使える。だが、買ってきたままだと置き場所に困る。食器にも使うので、普段はホコリなどがかからないよう、なにか手頃なケースがないか検索してみた。
が、探しては見たものの、どうみてもトイレットペーパーに見えてしまう。多少素材を変えてみても同じである。白い巻紙であることが問題なのかもしれない。
機能面には全く問題がない。それどころか、長年トイレで培われたノウハウが生きているのだから、使い勝手は間違いない。だが、それがまたトイレットペーパーに見えるという、呪縛になってしまう。
大きさが違うので、現物は違和感はないとは思うが、写真が勝負の広告やネット販売にはけっこう影響があると思う。純然たるデザインの問題なので、なにか良い形はないか、考えている。