「まずいことは、いつもいきなり起こる」(oldbadboy)

このところ毎日のように北関係の記事を上げているが、何も情報が見つからないとかえって不安である。63年生きてきた経験上、「まずいことは、いつもいきなり起こる」「大事件の前は、いつもより平穏」ということを知ってるからだ。莫大な税金をかけて空母を3隻も出動させ、何万人もの兵士を臨戦態勢にさせておいて、何も成果がなかった、喉元過ぎたら前と同じように若大将の挑発が始まった、というのは米議会が許さない。大統領が弾劾されてしまうだろう。だから今回は、何らかの決着がつくことは間違いないし、つけてしまうはずだ。ちなみに6月の中旬には、在韓国アメリカ人に対して、合同避難訓練が予定されている。そのまま帰国してしまうことを危惧するむきもある。

こうやって記事を書いていると、2001年の同時多発テロのことを思い出す。無数のサイトが、互いにニュースソースを示しながら事件に関する情報発信をしたが、いちいちHTMLで書いてるのがもどかしいということで、世界初のBLOGシステムが公開された。私のサーバー業者も、自動インストールを設置して、使うように勧めてきた。当時は傍観者だったが、今回は目と鼻の先である。私自身の無知のせいもあるが、メディアの発表はどことなく情報不足だ。自分なりにその辺を補完していきたい。
※今回はマジな記事だが、予約投稿済のおバカ記事もいっぱいあるので、さぞかしちぐはぐなサイトになるだろうと思う。

米がICBM迎撃実験に成功

アメリカは、西太平洋のマーシャル諸島・クエゼリン環礁にあるミサイル発射場から打ち上げた模擬のICBMを、約8千キロ離れたカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地に配備されたミサイル防衛システムで撃ち落とす実験に成功したと発表した。

さて、「孫子」の一節に「戦争はだまし合いだ」というのがある。大昔から軍事に関する公表内容は、嘘だらけである。何しろ敵に向かって言うのだから、何を言っても咎められない。広告関係者としては、法律やモラルに縛られずに広告の手法を発揮したらどうなるかという、またとない参考事例である。
例えば、「地雷原を敷設するのに必要な地雷は何個?」という問いの答えは「ゼロ個」。「この先地雷原あり」という看板を立てておくだけで、最新の機甲師団も、除去作業をしながら進まなくてはならなくなり、スピードがぐっと遅くなる。それが地雷の役割だ。軍事関係の公式発表など、この地雷の看板みたいなものが多いだろう。

とはいえ、嘘も2通りある。実際には実験していない、したけどうまく行かなかったという嘘。どうせ脅しにしか使えないICBMなのだから、勝負はPRしだい。これからはICBMなんて怖くないねと言ってしまえば、事実上、ミサイルによる恐喝は意味をなくす。
逆の嘘もある。もう何回も成功しているが、敢えてそのことは公表していなかったという嘘。今回のように、ICBMで恫喝しようという敵が現れたときのため、取っておいた手持ちのカードを切ったという場合である。どちらにせよ、「初めてやったのに、なおかつ成功」というのは、現実味がない。また、迎撃実験成功したのだから、「もうそんなに怖くないね」とばかりに、空母を1隻帰してしまう。という発表があるかもしれないが、それも本当に帰るかどうかは誰にも分からない。

ところで、メディアには「初実験に成功」と「実験に初成功」という2通りの見出しが出ている。これは意味合いがけっこう違うのだが、適当なのか、わざとなのか。