ハーレム式ジャズ練習法

その昔、ハーレム式ジャズ練習法というのを聞いたことがある。ニューヨークの黒人街ハーレムの子どもたちのジャズ練習法で、楽譜を使わずに何人かそれぞれ自分の楽器を持ち寄って、まずブルースコードの根音だけ一緒に鳴らす。Cのコードなら「ド」、Gなら「ソ」という具合だ。「ドー、ドー、ドー、ファー、ファー、ドー、ドー...」とやってると、そのうちハーモニーを試したり、おかずを入れたくなって、だんだんセッション風になっていく。そうやって、拙いなりに音のせめぎあいを経験し、コードやブルースフィーリングを身につけていく。楽譜も理論もなしだが、多分いちばん手っ取り早くジャズの基本を体得する方法だ。


ただし現在はyoutubeで「play along」と検索すると、メロディなしの伴奏部の音源がいくつも見つかる。ブルースだけでも12の調それぞれのメジャーとマイナー、スローなものからアップテンポなものまで、網羅されている。良い時代になったものだと思う。

カテゴリー「Bluesへの道」

Love Me Tender

George  R.Plouton(1828-1867)作曲の古いアメリカ民謡に、エルヴィス・プレスリーが歌詞をつけて大ヒット。ポピュラーミュージックの定番になった。動画は敬意を表してプレスリーのライブを選んでみた。あまり聞いてなかった人だったので、こんなに深い声だったんだなと改めて思う。(とはいえ、他のことに忙しくて、ほとんど歌ってないんだけど)ともあれスターというのはすごいものだなと、つくづく感心する。

作品一覧へはこちらから