アフリカのベル・パターン

このサイトの来場者を調べると、「アフリカのリズム」をキーワードにしてくる人が多い。それほど充実してはいないと思うが、一時期のブームに比べ、アフリカ音楽に関するサイトが減ったことも確かである。そこで、少しでも知ってることは情報提供しようと思う。

http://www.wikiwand.com/en/Bell_pattern

これはアフリカ音楽における、地域ごとのベルのパターンの違いを研究したもの。サハラ砂漠以南の地域となってるのは、アフリカ北部はアラブ文化圏だからだと思う。ベルは、アフリカ音楽ではリズムキープを担う重要な楽器で、曲の最初から最後まで、ほぼ同じパターンを繰り返す。いわば背骨のようなものだと思う。この点、ジャズのドラムセットのシンバルなどは、曲の中でしょっちゅうパターンが変化する。装飾の役割が強いのだと思う。

ちなみに、この中で私が知ってるのは、ガーナのリズムの2つしかない。

●12/8 bell Petternsの2番めは、ガーナの「fumefume」のベルパターンだと思う。

●4/4BellPatternsの3番めは、同じくガーナのkpanlogo、またはフォーフォーと呼ばれるリズムである。

この動画は、いかにもkpanlogoらしさがあり、ベルの持ち方などが参考になるが、肝心のベルの音があまり聞こえない。(耳が遠くなった?)。そこでもう一つkpanlogoを紹介する。

ちなみに、アフリカ音楽に詳しい人ほど、リズムパターンを楽譜化することに否定的だ。表しきれないニュアンスがあるからだ。私も知ってるリズムのパターン譜を選ぶときに、強いて言えばこれかなあ、という感じで選んだ。とはいえ、どんな些細な情報でもという気持ちもわかるので、あえて紹介してみた。まあ、面倒くさいことはおいといて、楽しんでもらえればいい。

カテゴリー アフリカのリズム

When You Wish Upon a Star(星に願いを)

リー・ハーライン(1907-1969)による、ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌。ピノキオというより、ディズニー映画、ディズニーランドそのもののテーマと言っていいだろう。誰でも一度は聞いたことのある名曲だ。今までバブリック・ドメインのを名曲を何度か紹介してきたが、作曲者のハーラインの没年で分かる通り、この曲は作曲者の死後50年を経ていないので、まだパブリック・ドメインではない。来年、2019年にそうなる予定だったのだが。

先日、参議院は著作権の権利保持期間を50年から70年に延長する法案を通過させ、年内にも施行される見通しとなった。著作権期限の延長はTPPの重要項目だったが、アメリカがTPPから離脱してしまった。急ぐこともない案件だったはずなのに、今頃急に改定したのが不思議だったのだが、この曲に気づいて「ああ、これか」と思った。

ハリウッドを代表するディズニーの顔とも言えるこの曲が、日本だけとは言え永遠に権利が消失してしまう。その損失は金銭だけではすまないだろう。日本としては、空母まで出してもらった借りもある。何より戦後、「コンバット」や「ローハイド」など、無数のコンテンツを無償で提供してもらっている。その中にはもちろんディズニー作品もあり、我々もそれを見て育ってきた。もともと彼らが努力して価値を高めてきたものを、保護してきたのだからなかなか紳士的と言えるかもしれない。
実はこの曲は、来年紹介しようとチェックしてあった曲だった。こういう名曲はパブリック・ドメインになって人類の共有財産になってほしい気持ちもあるが、ミッキーの顔を立てて、21年後まで長生きすることにした。

動画はキース・ジャレット(P)の演奏。ドラムはジャック・ディジョネット、ベースはゲイリー・ピーコックである。いきなり三拍子のイントロが始まったので違う曲かと思ったが、6/8にアレンジした演奏である。

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米朝首脳会談

いよいよ明日は待ちに待った米朝首脳会談。アメリカの姿勢は一貫しているようだから、今までのように騙されることはないだろうし、多分戦争の心配もないだろう。盛大に決裂して見せて、北爆の名分を得るという予測もあるようだが、だとすると事前協議でよほど甘いことを言って若大将を引っ張り出したことになるが、そこまでしたとは思えない。

不可逆で実行可能な核廃絶が約束されれば、朝鮮戦争の終戦宣言はあるかもしれない。これについては当事国のひとつの中国が、自分たち抜きで宣言できないと釘を指しているが、やってしまえば、中国は追随せざるを得ないだろう。世界中が懸念している、軍事大国への野心を裏付けてしまうからだ。

何が宣言されるかは、事前協議で決まっているはずだから、明日は顔合わせショーに過ぎないとも言えるが、なにせビッグビジネスマンで、TV番組も経験し、大統領まで上り詰めたトランプ大統領だから、やろうと思えば対談相手を臆病で能力の低い人間と印象づけることもできる。方やイエスマンに囲まれて育った、高級ひきこもりだ。対等どころか、お釈迦様の手のひらの上の猪八戒状態である。もしかしたら面白い場面が見られるかもしれないと、今から楽しみだ。