平成最後の何とか

今日何かを行なえば、それは平成最期の何かになる。昭和から平成の改元では、崩御の翌日ということで感慨にふける余裕もなかった。もともと明治、大正、昭和以前は、いろいろな理由でちょくちょく改元していたのだし、こういうふうに余裕がある方がずっといい。
令和カウントダウンはあるのだろうか。21世紀のときは世界中だったので、ニューヨークなどにはかなわなかったが、今回は日本だけ。世界が注目するので、やるならば気の利いたことをやってほしい。うん10年後の改元に、世界中から観光客が集まるかどうか、今日決まるわけである。(安倍首相のピカチュウとかはだめだぜ)自分としては、時報直前にトイレに駆け込むというような、くだらないことで平成の最期を飾りたくないので、身を謹んでいようと思う。

ところで明日になったら、何か特別な挨拶があるんだろうか?明けまして、改元おめでとう?それともHappy Reiwa?

地理院の地形図を見る

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北海道の石狩から苫小牧にかけては、日本海と太平洋が平地でつながるという日本でも珍しい地形だが、この部分を地理院の地図で見ると、 東側は夕張山地と日高山脈が、西側からはオロフレ山から札幌岳、余市岳へ連なる山々が、左右から押し込まれて”><”の形をなしている。2つの島が東西から押し寄せてきて、その間は海だったのだろう。
この平地は北側は石狩川によって土砂が堆積されたものだと見当がつくが、石狩川は札幌で石狩湾に向かってしまうので、何が勇払原野を埋めたかがわからなかった。そこで支笏湖を見ると、湖の東南方向の外輪山が溶けて大量の土砂が勇払原野に流れ出たようにも見える。wikipwdiaによると、支笏湖は琵琶湖の次に水量の多い湖だそうだ。たっぷり溜まった水が外輪山を押し流して、海だった勇払原野を埋め立てたと想像してみた。
また、羊蹄山が広大な平地の真ん中にそびえていて、他の山とつながっていない様子もわかる。富士山でさえ、麓はもっと多くの山に連なっている。山が盛り上がると同時に大量の火山灰が周囲の地形の上に降り注いて、平地にしてしまったと想像がつく。
地理院の地図は、白地図から一般的な地名入りの地図、さらに陰影や色分けで高低差を表現したものなど、ボタンひとつで切り替わるので、今までよく知ってるつもりの地域も、意外な形をしているのに気がつくことがある。

その名もギドラ!

アメリカ軍に所属する情報組織「NSA(アメリカ国家安全保障局)」は、マルウェアを解析するために開発したリバースエンジニアリング・ツール「GHIDRA(ギドラ)」をオープンソースとして公開している。
リバース・エンジニアリングとは、例えば既存の自動車や機械などを分解・組み立てをして、技術を手に入れること。今回の場合は機械ではなく、ウィルスなどを解析するためにアメリカの諜報機関が開発したソフトを、無償で公開するというニュースである。
さらにいうと、プログラムというものは、開発中は人間が目で見てわかるように、英語に似たプログラム言語で書くが、最終仕上げでコンピュータにしかわからない0と1の羅列にしてから使う。GHIDRAはこれを、元のプログラム言語の形に戻して、読んで仕組みをわかるようにしてしまう。

GHIDRAは、windows、mac、linux上で動き、ハイエンドの市販品に求められるすべての機能を持つほか、NSAが開発した独自の機能も追加されており、CIAなど他の機関でも利用されているという。調べたところ、他の有名な市販品は10万円以上するようだ。それが無料で手に入るのだから、プログラミングを志す学生などには朗報だろう。

NSAなどというとなんだか怖いし、ダウンロードページもなかなかのものだが、要はたちの悪いマルウェアが氾濫しているので、高度なツールを公開して、世界中の有志で解析をしてほしいということだと思う。

ghidra
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