NTT東日本お客様センターを名乗るセールスの電話が、携帯に入った。携帯番号は固定電話と違って公開してないはずなので、即座に詐欺と考えて切った。だが通話履歴には、相手の番号は0120998328と出ていて、調べると確かにNTTのサイトにそういう番号が載っていた。それでは、NTTが私の携帯番号を調べて迷惑メールをかけたのか。
そこでさらに検索すると、実際にNTTに問い合わせて、詐欺であるとの返答をもらったケースを見つけた。となると、相手の携帯に表示される番号を、自分のものではなく、任意の番号に変える方法があることになる。これもまた調べてみると、携帯からセールス通話をかける際に表示される番号を、フリーダイヤルなどの固定電話番号にすることで、相手がかけ直してくる際に通話料を負担させないサービスがあるようだ。ただしこれはNTTのものではなく、一度別の交換機を通すことで発信者の番号を変えるものらしい。
そうなると今度は、設定する「別の発信者番号」に、無関係のものを勝手に使えるかということになるが、これはむしろ登録する番号が間違いなく本人のものであることを確認する仕組みのほうが難しいので、なんとでも設定できるのだろうと思う。
こうしてなんとか詐欺の魔手を逃れ、NTTへの信頼も損なわずに済んだのだが、やはり失点はあった。相手が「XXX様の携帯電話ですか?」と言った時に「はい」と言ってしまったのだ。これで番号と所有者名が確定されてしまった。いや、そもそもかかってきた段階でバレバレだったのか?あーあ、めんどくさい時代になったなあ!