youtubeには、古い戦車をリストアして走らせている動画がいくつかある。今回紹介するのは湾岸戦争で運用された戦車を、部品1個にまで分解して修復する工程を記録したもの。修復前、修復後だけ紹介したものは割とあるが、途中経過を克明に記録したものは珍しい。
車種はT69。冷戦中にソビエトで開発されたT55をベースに、中国が改良したもの。現物はサダム・フセインが購入し、湾岸戦争で英国軍に鹵獲されてイギリスに持ち込まれたまま、雨ざらしになっていたものらしい。砂漠仕様の戦車を雨の多いイギリスに持ち込んだのだから、錆びついてボロボロだ。世界一台数の多い戦車だそうで、中古パーツも手に入れられるが、なるべくオリジナルを修復するという。
オランダの工房が戦車を買い込んだところから始まる、かなり長いシリーズで、まだ完結していないようだ。砲塔は銃器の規制があるので作業場に持ち込めないため、しかるべき場所で保管しているとのこと。
車や機械、戦車の知識がないのが残念だが、大きくて重い部品を解体するにも専用工具を作るなど、大変なことをしているのはわかる。