楽器家紋 「三ツ歌口」

蝦夷家紋の記事を公開したところ、楽器の家紋はどうだろうかというコメントをいただいた。その際、トランペットは家紋化しにくいとのことだったので、工夫してみたのが今回の「三ツ歌口」である。

ご覧の通りモチーフはマウスピース(歌口)である。金管楽器のマウスピースは皆こんな形なので、トランペットだけとは言えないが、某有名楽器メーカーをちょっと意識して3本を組み合わせ、楽器家紋らしさを狙ってみた。

家紋というと一家、一族ごとに厳密に決められ、公式の場で使われてきたものという印象があるが、一方昔も自分の家紋を知らない人は多かったし、他人の紋付きを借りて祝言をあげたという人もいた。厳粛なものもお気楽なものも、家紋に共通するのはどれも意匠が凝っていて、ポンと家紋が入っただけで衣服や調度が引き締まって見えるという点である。また、家紋を身につけていれば、どこのだれであるかアピールしながら歩いてるようなもので、自ずと無責任な行動はとれない。現代のようにプライバシー尊重や匿名志向が常識な社会では、己が何者であるかを積極的に公開する機会があってもよいと思う。

伝統的なものだけでなく、身につけた人間の生まれ育った風土や専門分野、趣味をモチーフにした家紋、時代性を盛り込んだ家紋があったら楽しい。それが家紋という日本独自の文化の拡大発展につながるようなら、なお面白いと思う。

Parker Solar Probe / 太陽への最接近に向かう

Parker Solar Probeは、9月27日に太陽への今まで以上の接近を行うため、金星でのフライバイを行った。今回の接近では、時速289927マイル(466592キロ)で移動しながら、太陽表面から840万マイル(1350万キロ)まで接近する。太陽の中心から0.1天文単位(太陽から地球までの距離の1/10)に近づくのは初めてである。

Parker Solar Probeは7年間のミッションのうち、2年を経過したが、計器などのトラブルはない。最終的には太陽表面から400万マイルにまで近づく予定だ。

李子柒 / スイカ ブドウ

今回の李子柒は、スイカとブドウ。ツル物つながりかも。

知人が家庭菜園でスイカを作っている。と言っても苗を一株くらいだが、あの縞模様はかなりカモフラージュ効果が高いらしく、花が咲いたのはすぐわかるが実は随分と大きくなるまで気が付かないらしい。毎日畑を観ていて、ある日突然足元にスイカが転がっていて驚くという。
また、収穫のタイミングが難しいらしい。栽培初年度は素人はそれほど大きくできないだろうと、適当に収穫したら中心までの半分くらいが白かった。また別な年は、雨が降ったら一晩で破裂した。そのギリギリを見極めるのが面白いらしく、普通の断面のスカができたときには、わざわざ見せに来た。スイカはギャンブルになるらしい。

動画では、赤い部分はもちろん、白い部分を料理にしただけでなく、表面の緑色の皮まで干してお茶にしていた。今回はなかったが、スイカの種は中国の定番おやつだから、まるごと食べ尽くせることになる。

ブドウは生食品種なので、発酵させるには糖分が足りないため、角砂糖で補い、イーストを入れていた。イーストは入れなくても、皮の天然酵母だけで発酵する。パンづくりをする人なら知ってるだろう。

ちなみに、日本で動画のやり方でぶどう酒を作ると、酒税法違反になる。10年以下の懲役又は100万円以下の罰金である。だから私もこればかりはやったことがないので、ちっとも懐かしくない。生食用品種ではうまく行ったり行かなかったりするので、砂糖を入れることを思いついたら、酒屋の友人に「それは『補糖』と呼ばれる技術で、日照時間が少なく糖度の高いブドウがとれないドイツなどでのワイン造りでは一般的」と感心された、というような良い思い出も、ない。