蝦夷家紋 / 島梟(シマフクロウ)

日本の家紋には動植物から自然現象、家財道具まで様々なモチーフがあるが、北海道にちなんだものはない。開拓使設置から150年以上経つのだから、北海道にちなんだ家紋があってもいいと思う。そこで将来、伝統的な家紋に紛れ込んでくれることを期待して、蝦夷家紋を作ってみた。今回は「島梟(シマフウクロウ)」である。

シマフクロウは北海道にのみ生息する日本最大のフクロウで、翼を広げると1.8メートルにもなる。名前の由来は、羽根の縞模様のせいではなく、「蝦夷ヶ島」にいるから。アイヌ語では「コタン・コロ・カムイ」=村を守る神と呼ばれる。頭の両側に耳のように羽根が立っているのも特徴のひとつなので、もう少し耳を大きくしても良かったかもしれないが、元になった三つ葉葵のプロポーションに合わせた。時代劇の影響か、三つ葉葵の紋は自分の家紋より見慣れていて、いろいろなものに合わせやすい気がする。
道内にはその名も「エゾフクロウ」という鳥もいて、本州をはじめ世界各国に亜種がいる。エゾフクロウの目は黒目がちで、ややアーモンド型だが、シマフクロウはこの図案のような丸い目をしている。

シマフクロウの翼長1.8メートルというのはかなり大きい。昔ウトナイ湖畔で、チョッカイをかけたわけでもないのに、突然白鳥に追いかけられたことがある。羽根を広げながら近づいて来るのだが、これが怖かった。翼長は1.8メートルもなかったし、陸上なのでヨタヨタ歩きなのだが、「野生モンをなめるんじゃねえ!」という気迫に気圧されてしまった。これが夜中、1.8メートルのシマフクロウに飛びかかられたら、食われると思うかもしれない。

バイオリンは弾きやすい

以前、バイオリンは初心者向けの楽器かもしれないと書いたことがある。思ったより安いことと、小さくて持ち運びや取り回しが楽。それほど大きな音が出ないことなどがその理由だが、弾きながら、不思議な「とっつきやすさ」も感じていた。頭に浮かんだ音と、弦を抑える位置が一致しやすく、妙にアドリブが捗るのである。これについて、先日偶然ギター関係のサイトで「完全4度チューニング」という言葉を知って、納得が行った。
バイオリンの4本の弦は同じ音の間隔で調律してあるが、ギターは不揃いなのだ。低い方から4本は同じ間隔だが、5本目(高い方から2本目)は、なぜか半音低く調律してある。それがギターというものだから、良い悪いの問題ではないが、そのために、コードが変わると指のポジションの形が変わってしまう。これについてはギターでも等間隔のチューニングにする人がいて、それを「完全4度」と呼んでいた。普通と違うやりにくさはあるがアドリブがとりやすいとも書いてあった。バイオリンがまさにこれで、音の幅と指の押さえ位置の幅が一致しているのだ。

バイオリンは弓を操る問題がある。そこで、同じ4弦のウクレレこそ真の初心者向けなのではないかと思って調律を調べたら、これがギター以上の難物で、低い方から高い方に順番に並んでいない。つくづく楽器というのは、どれも奥深いものだと思った。
ついでながらマンドリンの調律は、バイオリンと全く同じだった。独特のトレモロ奏法が難関かもしれないが、弓のように肘や肩まで動かす必要がないし、バイオリンと違ってフレットがある。最近はあまり見かけないが、昔は日本ではかなり人気のある楽器だった。ちなみに背面が丸くなっているマンドリンはちょっと高いが、平らになっていてカントリー&ウェスタンなどで使うフラットマンドリンはそれほどでもないようだ。

詐欺メール「二回目特別定額給付金の特設サイトを開設しました 」

ひどいのが来たもんだ。こういうことに使う知恵があれば、もっとまともなこともできるだろうに…。ちなみに内容は以下の通り。詳しくはあやしいサイトを御覧くださいというわけだ。

施策の目的
 「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」(令和2年4月20日閣議決定)において、「新型インフルエンザ等対策特別措置法の緊急事態宣言の下、生活の維持に必要な場合を除き、外出を自粛し、人と人との接触を最大限削減する必要がある。医療現場をはじめとして全国各地のあらゆる現場で取り組んでおられる方々への敬意と感謝の気持ちを持ち、人々が連帯して一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならない」と示され、このため、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行う。
事業費(令和2年度補正予算(第2号)計上額)
 12兆8,802億93百万円
給付事業費 12兆7,344億14百万円
事務費 1,458億79百万円
事業の実施主体と経費負担
実施主体は市区町村
実施に要する経費(給付事業費及び事務費)については、国が補助(補助率10/10)
給付対象者及び受給権者
給付対象者は、基準日(令和2年9月27日)において、住民基本台帳に記録されている者
受給権者は、その者の属する世帯の世帯主
給付額
 給付対象者1人につき10万円

1回めの給付では、かなり違和感を感じた。もらって嬉しいのは間違いないのだが、何かまずいことが起こるのではとも思っていたが、税金が上がる程度のことだと思っていたが。
1回めの給付以前にこんなメールがとどいても笑い話で済んでいただろう。2度めだからこそ信じてしまう人が出ても不思議はない。土曜日というのも、休みで気が緩んでいる人を狙ったのかもしれない。総務省のサイトを見て文言をコピーすれば、それらしい文章が出来上がる。ただし、よくある詐欺メールでは、プレーンテキストで見た場合に、リンク先が内容と似ても似つかないアドレスである場合が多いが、今回はなぜか空白だった。知らない技術があるのかもしれない。まったくそんな知恵が廻るなら、ましなことに使ってほしいものだ。誰もが大変な時期なのだから。