李子柒 / 川魚の煮込み

今年最初の李子柒は、あえて4年前の動画を紹介する。テーマは魚の煮込み。

最近このシリーズは、なんだか様子が変わってきた。総花的な感じでBGMが多くなり、タイムプラスシーンも増えた。シーンの切り替えもテンポが早い。人気に目をつけたややこしいお歴々が口を挟んできたとも言われているが、そのへんはよくわからない。
そこでこの機会に、以前から紹介しようと思っていた古い動画をとりあげてみた。最新作はすでにアップされているが、それと比べるとBGMが少なく、調理中に出る音だけのシーンが多い。一本の尺が短いのに、鍋の煮えるところなどがのんびりと挿入されていて、それがまた自分のような年寄には心地良い。
本編の方は、スローライフをハイテンポで紹介する番組と化し、本人も忙しそうだ。また、中国語がわからないので気が付かなかったが、キムチを中国発祥と言ったらしく、どこぞから一斉攻撃をくらっているようだ。お歴々のおおせのままに文化侵略をやってるのかもしれないが、一方どこぞのほうもこの動画を丸パクりし、中国人ではないかのようにタイトルを付け替えて公開していたそうだから、腹に据えかねたのかもしれない。どっちでもいいことだが。
ともあれ相変わらず人気ぶりだが、もしかしたら、今が爛熟期かもしれない。

などと思っていたら、どうも国を上げてのキムチ論争が始まったらしい。面白いことになってきた。次回が楽しみだ。

鼻歌

楽器をやってる人は、「鼻歌が大事だ」と言う。弾きたい曲はいつも鼻歌で歌うようにしなさいという意味だ。鼻歌で歌えないようなら演奏もできない、と言われたこともある。プロの演奏には、楽譜にない装飾音が入っていたり、小節をまたいでテンポをずらしたりというような、細かい演出が施されている。その演出こそがプレイヤーの真価であり、そういう演出なしの楽譜通りだけなら魅力が半減してしまう。

名プレイヤーの演奏は、心に残る分、なんとなくわかったような気になってしまうが、自分で演奏しようとすると案外大事なところが頭に入ってないことに気がつく。楽譜にない演出部分までしっかり頭に入れるには、鼻歌が効果なのだそうだ。特に歩きながら鼻歌を歌うと、テンポを合わせる練習にもなる。お手本のプレイヤーが、わざとためを作ってタイミングをずらしていた部分などに気がつきやすい。
余談だが、英語圏のポピュラーソングが好きな人は多いが、英語は発音や強弱、音程の他に、リズムやテンポも聞き分ける言語なのだそうだ。ちょっとピンとこないが、同じ単語でも「タンタカタン」のリズムで発声するか、「タタンタタン」で発声するかで通じ方が違ってくるのかもしれない。だとすれば英語恐るべし、鼻歌練習こそごきげんプレイへの道である。

ところで、昔は仕事中でもなんでも、鼻歌まじりのごきげんな人をよく見かけたが、最近はめっきりいなくなった。同じ年寄りなら、キレる年寄りよりも鼻歌じいさんになろうと思う。

鼻歌を楽器の音に変えるソフトがある。サイトで試すこともできるようだ。
https://sites.research.google/tonetransfer

2021さっぽろオンライン雪まつり

実行委員会によれば今年のさっぽろ雪まつりは、大雪像の設営や会場への集客をやめ、オンライン雪まつり等だけを行うらしい。サイトを見ると
オンラインさっぽろ雪まつりの開催
雪まつりをはじめとしたイベントやウインタースポーツなど札幌の冬の魅力を紹介する動画を作成し、公式HPや市内各所の既設のビジョンに加え、イベント期間中に仮設するビジョン等を通して発信
②これまでの雪まつりの歴史の発信
③市民の応募による「雪」をテーマとした写真コンテストの実施
④公式HPを通じた札幌ならではの物販の展開
とある。実質中止のようなものだが、こういう時に札幌市や市民がどう動いたかは、雪まつりの将来に大きな影響を与えるだろう。

もともと雪まつりは市民参加型の雪像まつりで、例えば学校の校庭など、会場も市内各所に散在していた。自衛隊の参加や大雪像、雪のイベントステージなどもなかった。だから大雪像がなくなったとしても、原点復帰しただけのことである。
例えば次の画像は、近年東京でまとまった積雪があった翌日に、各所で見られる自主雪像だが、これを見た時に、「やられた」と思った。このままでは面白さの点で東京雪まつりに負けてしまうかもしれない。本家の大雪像が、個人宅の玄関先に一晩で作った作品に、「いいね」数で負けてしまうことだって起こるかもしれないのだ。

そこで札幌でも、こういった個人が自宅などで自由に作った作品をエントリーできるコンテストを開催するのはどうだろうか。ネットで写真、動画での参加になるから、本家の責任において公正なレギュレーションを設け、いつ雪が降るかわからない本州へのハンデとしてエントリー期間も長くとる。「欽ちゃんの仮装大賞」なみの参加型イベントにならないだろうか。