十八番

初心者、とは言えないほど長く楽器をいじってるくせに、さっぱり上手くなってない人間のことを、「下手の横好き」というような愛のない言い方ではなく、ソフトに表現する言葉はないだろうか。今の自分はまさにその状態だが、それなりに「十八番」もできた。

とはいえまだ人に聞いてもらえる状態ではない。楽譜などを見なくてもバック演奏音源になんとかついていけるという程度だ。何度やっても乗り越えられない難所はないものの、ちょくちょく間違える。十八番と言ってもその程度だが、自分にとっては愛着のあるレパートリーが、「テネシー・ワルツ」と「All of me」である。

テネシー・ワルツは、3拍子なのでやりやすい。3拍ごとに流れの切れ間が来て気持ちに余裕ができるのだが、そのでいで4拍子よりずっと気楽だ。またこの曲は古い民謡で著作権などないと思いこんでいたら、私が99歳になるまで著作権が保持されるとしって、パブリック・ドメインに関心を持ったきっかけの曲である。

「All of me」は、知ってはいたもののそれほど興味がなかったが、いろいろなアーチストの演奏動画があって、アレンジがしやすい曲だと知った。弾いていて飽きがこない、演奏が楽しい曲で、いつのまにか十八番になっていた。ただし、古いと思っていたがこれもパブリック・ドメインではなかった。

それ以外にもチャレンジしたが、未だモノにできずにいる曲が多数ある。楽譜や音源で簡単そうに思えた曲が案外難しかったりする。モノにできない一番の原因は運指で、バイオリンはネックが短いので指がとどく範囲は広いが、その分狭い範囲で指を切り替えなくてはならないので、すぐ指が交差してしまう。独学でなければ運指を先生に教えてもらえるのだろうが、そのへんを自分で考え出すのも楽しみのひとつではある。

玉林阿婆(偽李子柒)

以前から紹介してきた中国のVLOG「李子柒シリーズ」は、本家のアカウントが閉鎖されてたが、類似動画シリーズが沢山誕生している。その多くは中国の地域社会に生きる若い女性による、伝統的な食文化や生活文化の紹介というスタイルを踏襲しているが、男性版もある。中にはチベットのイケメン青年が、毎日幸せに暮らす様子をプロモーションビデオ風に紹介、などというちょっと「?」な感じのものもあり、話題とともに物議を醸したりしているが、多くは二番煎じとは言うものの、テーマによっては十分興味深く、数百万再生を稼いでいるものも多い。

今回はそんな二番煎じの中でも、とりわけ異色作(?)である、玉林阿婆(広西チワン族自治区のお婆ちゃん)を紹介したい。若い女性のものも面白いが、どうしても本家とどちらが美人かというようなよこしまな目で見てしまうので。

お年寄りが地域の生活文化を紹介するのは、むしろ当たり前なのだが、 李子柒シリーズ のせいで、一回り回って異色作のように見えてしまう。最近の日本では見かけなくなってきたが、昔はこういう”見るからにお年寄り”な人がよくいた。こちらも歳をとってきたせいか、外見よりよく体が動くとか、けっこう歯がしっかりしてるというようなところが気になってしまう。

最近知った、意外な事実

●レミングは集団自殺しない。集団移動の途中で、事故で海に落ちたりすることがあるだけ。ディズニー映画でやらせをしたことで、迷信が広まった。

●日本では、架空請求書を送っても、相手が被害に会うまでは罪にならない。

●日本人がハゲを恥ずかしがるようになったのは、某カツラメーカーのキャンペーンが始まった以降のこと。

●もし農業をせず、狩猟だけで暮らすとしたら、数家族分の人間を養うために山手線の内側くらいの土地が必要。

●毒ヘビのように、人間の唾液腺も毒を作り出す器官になれる可能性がある。
※いや、本当に毒を撒き散らす人間、いるし…。

●タワーマンションの上層階は、軽量化しなければならないため壁などが薄く、他の部屋の生活音が聞こえる。

●女性専用電車が嫌いだという女性の、嫌いな理由のひとつが、揺れたときに支えられずに、みんなよりかかってくるから。

●有機リン系の農薬を作っていた旧住友化学が「農薬中毒に対応する薬も製造すべき」として、作っても赤字のPAMを製造していたおかげで、地下鉄サリン事件の対応ができた。