
あいかわらず、プーさんが大暴れ中だ。が、思ったより弱い、何が目的かわからないなどの声が上がる中に、古臭いという感想も多い。米と並んで最新・最強を誇っていた戦闘機が、情報戦に遅れをとって簡単に落とされてしまい、自軍の動きは住民のSNSで事細かに把握されてしまう。まるで20世紀の軍隊のようだ。
昔だったら、先遣部隊が乗り込んできた段階で、背後に控える大軍におびえて相手は戦意喪失。指導者が亡命し、代わりに立てた傀儡を、国民が旗を降って受け入れる。そんな20世紀風のファンタジーが、プーさんにとっての正道、あるべき姿なのかもしれないが。
かつてヒット商品を生み出し、時の人になった企業の社長が、その後倒産。小規模ではあるが同じような会社を立ち上げる。そして意気揚々と、かつて毎日のように頭を下げてきた業者のもとに乗り込んだら、受付でそっけない応対をされる。そんな場面を想像してしまった。
私はプーさんと歳が近い。周囲に見慣れないものが増え、聞いたことのない言葉が増えていくような気持ちはわからないではない。が、私は骨董品なりの生き方をすればよいが、政治家はそれではいけない。常に最新の状況を受け入れつつ、さらに自分がいない未来のことまで考えなければ、国民が不幸になる。とりわけ引き際を間違ってはいけないのだ。
テロリス
“TERRORIS” Russian Terrible Game

