NASAのパーカー・ソーラー・プローブ計画のブログで、「驚くべき成果」と題した記事が公開された。毎回最新の情報を掲載していて、わかりにくい部分も多かったが、今回はこれまでの全容がまとめられていて読みやすい。
太陽はプラズマの塊ではっきりした地表がなく、徐々に希薄になっている。その大きさを科学的に見れば、地球から見える光球よりもずっと大きいらしい。パーカー・ソーラー・プローブは、その一部に直接触れて観測を行った。太陽は、太陽風をはるか遠くまで届けている。地球にも当たり前のように太陽光が届いているが、逆に地球から太陽に届いたものは、この46億年でパーカー・ソーラー・プローブが初めてだ。
宇宙船は、太陽に向けた1枚の断熱材の盾の背後に身を隠すようにして太陽に近づく。太陽の周囲は非常な高熱だが、宇宙船本体がそれほど熱くならないのは、家庭のオーブンの庫内が200度を超える高温になっても、中身を取り出す時に手が200度になるわけではないのと同じだと、動画では言っている。
その断熱材は炭素繊維でできていて、97%の空気を含んだスカスカの物質らしい。どうやって作ったのかもわからないが、常識で考えれば97%が空気なら、それは断熱材ではなく「空気」と呼ばれるべきじゃないだろうか。