ホワイトリストの時代か

IT犯罪の被害が激増している。大企業というわけでもない我々なら、いっそ、ホワイトリスト方式もいいかもしれない。
ホワイトリストとはブラックリストの反対、つまりそこにリストアップされた安全な相手以外をすべて排除するやり方。例えばメールなら、メールソフトは原則的にすべての受信を拒否するよう設定し、名刺交換などで知ったアドレスだけをホワイトリストに登録して、例外として受け取れるようにする。こうすれば危険なメールも受信さえされない。ブラウザも、登録済の有用で安全なサイト以外は表示できなくする。鎖国同然の狭量さだが、知識の疎い人から順に攻撃されるという現状に対しては、そこまでしなければ対処できないかなとも思う。

さらに今回、PC内で登録されたアプリ以外、フォルダにアクセスできないように設定してみた。こうすればソフトがPC内のファイルを書き換えたり勝手にできなくなる。だから例えばエクセルでの作業が終わり、保存しようとしても警告が出てできなくなるが、その場面でエクセルを例外として登録すれば、以降は通常通りに使える。仕事では限られたソフトしか使わないという人も多いはずなので、使いながら警告が出たつど手動で設定すればかなり安全にはなる。

こういうやり方が一般的になると、大手IT企業のビジネスが大きなダメージを受けるからか、ネットではあまり周知されていない。また、攻撃がより高度なものになってしまうこともあるだろう。だからやるなら今のうち。自分や、入れ知恵した親しい人だけが安全という今が切り替えのベストタイミングだ。ただし、使ってみると思わぬ問題があるかもしれないので、目下自分がモルモットになっているところである。

LaRue

Clifford Brown(1930 – 1956)の作曲。クリフォード・ブラウンは25歳で交通事故で亡くなるまでのわずか5年の活動期間中で、類まれな名演奏でJAZZの歴史に名を刻んだトランペット奏者。この曲は彼の妻に捧げたものだが、本人の演奏は残っていないので、ケニー・ドーハムの演奏を紹介する。

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シズル復活!王冠&ガラス瓶

ポカリスエットが、リターナブル容器を発売する。昔ながらのガラス瓶に王冠、飲み終わったらお店に返すあれである。

ガラス瓶の清涼飲料水が、スーパーやコンビニ店頭から姿を消して久しい。完全に製造されなくなったわけではなく、ものによっては酒屋さんなどに頼むと手に入るものもあるらしいが、特別なケースだろう。物流に負担が増えるので、まさか復活するとは思わなかった。

ガラス瓶にする理由は環境保全だそうだが、間違いなくペットボトルより旨いからだと思う。清涼飲料水は嗜好品だ。暑いなあ、喉が乾いたなと思ったときに、瓶についた水滴を愛で、手にとって重さと冷たさを感じ、スポンと王冠を跳ね飛ばしてぐいっとあおる。そのすべてが”シズル”であり味のうちなのである。
最近はたちの悪い病原菌だの20世紀の亡霊だのがはびこり、年を追うごとに悪いことが増えるのではないかと思っていたところに、まさに一服の清涼剤を得た思いだ。そもそも味や鮮度を届けるための進化はガラス瓶と王冠までで、そこから後の変化は流通側の都合にすぎないのだとわかる。それでも初期のペットボトルはガラス瓶を意識してそこそこの硬さがあったが、近年のものは極薄で掴み方に気をつけないと溢れ出てくる。東南アジアの屋台のビニール袋入りジュースと変わらない。いや、ジュースはストローをつけてくれるだけマシか。

そしてガラスボトルといえばなんと言ってもコーラだ。昔はよく飲んだが、缶入り、ペットボトルになるにつれて飲まなくなった。ロゴをつけたからと言って缶入りやペットボトルは別の飲料だから、郷愁も感じなければ青春の日々が蘇るわけでもないが、ガラス瓶入があったら懐かしくて買うだろうと思う。そして昔流行っていたあの飲み方、空手チョップで瓶の首を切り飛ばして、一気にあおるのである!(※ウソです)