JRロボ

JRが、鉄道の電線工事のために開発されたロボットを公開した。ロボットはすでにさまざまな分野で活躍中だが、このJRロボのほうが、人工知能で会話したりするものよりも、なぜかずっと”ロボットらしさ”を感じる。下半身が足ではなくクレーン車の作業アームに取り付けられてるのだが、大きさのせいか、ポーズまでさまになってるように感じられる。

その昔、建築会社に務める友人とエイリアン2を見に行った。この中で、主人公がパワーローダーというロボット型の工作機械の中に入って操作し、デッキで荷物運びをするシーンがあった。見終わった後、友人の話はパワーローダー一辺倒になってしまった。何でも深刻な人手不足で、あれがあれば効率的なだけでなく、若い人が喜んで来てくれるに違いないというのだ。そして
「特撮だとはわかってるが、あそこまでできてるなら、実はなんとかなるんじゃないか」
というようなことをいつまでもつぶやいていた。

それが36年前のことである。JRロボを見たとき、お待たせしましたと言われたような気がした。