イスタンブールにある歴史的パン屋

というタイトルの動画だが、ぜひ日本語字幕を有効にして見てほしい。

仕事というのは矛盾に満ちている。成功や失敗、出世や脱落などの成果だけではなく、日々の労働が思い通りにならないことの連続だが、いちばん誇らしく感じる瞬間もまた仕事にかかわることだ。

動画はトルコのイスタンブールで、伝統的なパンを作るお店の取材動画。大統領も食べているという老舗だ。木を燃やして大きなオーブンの空間で焼くという、昔ながらの製法は今ではすっかり少なくなり、この店も政府の許可を得て続けている。以前はサワードゥ(天然酵母)を使っていたが、今はイーストを使う。サワードゥのパンは100m前からでも香りでわかるほど味が違うが、製造に時間や手間がかかるため、裕福な人のためのものになってしまう。

従業員は、「オーブンから生まれた」と豪語する大ベテランから、アフガニスタンから来た若者まで、休みは一切ない。故郷には戦争はあるが仕事がないという若者も、農業などの昔ながらの産業が成り立たなくなり、行きたかった学校に行かずここに来たという大ベテランも、社会の変化や世界情勢に追いやられるようにイスタンブールにたどり着いて、今のトルコ人がやりたがらない過酷な仕事を続ける。

楽しみはと尋ねると即座に「ない」と答える。が、「自分たちはブレない」とも言う。昔の日本も職人仕事はこんなものだったが、世界を見ればまだまだこういう場所がある。日本にあふれる「伝統の製法」や「こだわりの品質」が、ちょっと空々しく思えてくる。

キャラクターを作ってみた3

古代エジプトの神話に登場する冥府の神、ミイラ作りの神である「アヌビス」を作ってみた。人間のキャラクターの顔が難しいので、クセのある顔のものをモチーフにした。今回は、目の位置がうまく決まったと思うが、腰布や頭巾などはかなり雑な仕上がりである。

ネットを検索すると、日本のマンガから海外のイラストまで、無数のアヌビスが見つかる。神秘的でありながら、現代的なスマートさも感じさせる優れたデザインなので、人気があるのも不思議ではない。

制作にあたっては、古いバージョンのCGソフトにもあった機能しか使っていないのだが、昔と違って、ネット上にある無数の情報のおかげで、それほど苦労せずになんとか形にできた。ありがたい時代である。

広告掲載の打診が来た

イギリスの広告代理店から、本サイトへの彼らが抱えるスポンサーの広告掲載についてメールが来た。

当社の編集チームは現在、ユーザーに価値あるリソースを提供する質の高いチャネルを介して、デジタルプレゼンスを拡大しようとしている業界大手のクライアントに代わり、コンテンツを執筆しています。
貴ウェブサイト(oldbadboy.com)は、当社がクライアントのために追求している高水準のコンテンツを提供しております。そのため、貴社の読者のためにスポンサード・コンテンツを作成する機会を頂けることを感謝しています。
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我がサイトに目をつけるとは、なかなか見どころがあるじゃないか、ということで、今ちょっと気を良くしている。
ネットの初期には、広告代理店が自社で抱えるクライアントのために、有望なサイトを探しては1件ずつ広告バナー掲載のお願いをしていたものだったが、最近は大手検索エンジンにお任せのようだ。大手検索エンジンに広告出稿すると、閲覧者の嗜好に合わせたサイトを自動的に選択してくれるのだそうだが、微妙にマッチングの失敗も起こるだろう。イメージを重視するサイトが、今でもアフィリエイトをしていないのはそのへんが理由だろうと思う。その意味で、サイトのコンセプトをリスペクトしてくれるのはうれしい。(というほどのコンセプトは持ってないが)
海外との契約などが面倒なのでパスすると思うが、2度目や、何社からもオファーが来るようなら考えるかもしれない。