生命は道を見つけ出す

ジュラシック・パーク第一作で、カオス理論の研究者マルコム博士の言った言葉。映画ではこの言葉通り、メスしかiいないはずのパーク内で、いつの間にか凶悪な恐竜たちが自然繁殖してしまう。
最近アメリカの研究チームが、突然変異できないよう最低限度の遺伝子だけでできた細菌を人工的に作り出した。が、進化できないはずのこの細胞は、300日で人間の4万年分に相当する猛スピードで世代交代し進化した。生命が生き延びようとする力は、人間の考える理論を超えてゆくという、映画さながらの出来事である。

脅威的な変異を起こす生命体といえば、どうしてもコロナのことを思わずにはいられない。武漢株の段階ですでに強力な感染力を持っていたが、デルタ、オミクロンと変異するごとに感染力を増してきた。現在は5類になって感染状況が公表されなくなったが、第9波が来ているとも言われている。コロナにはかなわなかったのかもしれない。
その昔私は、人間こそが百獣の王ではないかと考えたことがあったが、ライオンなど絶滅寸前のひ弱な種である。それに勝った程度では、まだまだ人間の上に、無数のウィルス類がランキングしているような気がする。

が、コロナがそうであるように、人間も生命だ。必殺のワクチンで根絶やしにはできなかったかもしれないが、医療現場の対応や個人の対策など、あらゆる手段でしぶとく道を見つけ出し、生き延びるだろうとも思う。映画で観たときは、普通に名言と思っただけだったが、コロナを経験して、その深さを改めて知ることができた。

ヨガがいい、かもしれない

最近腰が痛い。立ち上がるときなど、うっと言ってしばらく固まることがある。痛さもさることながら、自分は痛みをかかえて腰の曲がった爺さんになったまま一生を終えるのかもしれないと思うと気が沈む。だが、気分が落ち込む一方で、長年付き合ってきた自分の体だけあって、まだなにか打つ手がありそうな感触もある。そこで病院やマッサージ、痛み止め薬などを考えたあげく、あるときヨガはどうだろうと思いついた。そしてYoutube動画のなかに、寝たままでできる簡単そうなやり方を見つけて試してみたら、これがなかなか良かった。
腰が痛む原因のひとつは、太ももの裏側にあるハムストリングという3本の筋肉が固くなっているせいだそうだ。腰痛の改善には、膝を立てて仰向けに寝て、片脚ずつ体に引き寄せるのだが、動画の講師は足が伸びてつま先が床に着くが、自分は膝が曲がって全く伸びない。割と体が柔らかく、ヨガ講師のようにできた時代の記憶しかなかったので、ショックと同時に、なるほど固くなっていると納得した。ポーズをとってそのまま何分間か保つだけなので、若い頃なら運動にもならないようなものだが、歯を食いしばって堪えた。そのせいかやや痛みは和らぎ、ほんの少しだが道がひらけた感じがする。続けてみる価値はある感じだ。問題は、手足がすっと伸びたポーズが作れないので、おかしな格好をしているだけにしか見えないことだ。

ヨガは人にやってもらうのではなく、人間の体の構造を活かして、テコの原理や体重で自分の体にマッサージやストレッチを行う技術だ。昔古武道の道場でに体重や体の構造を活かして相手にダメージを与えることを習ったが、それを自分に対して、ダメージではなく適度な刺激として与えるわけで、なかなか理にかなった技術だと思った。

このままヨガのおかげで腰痛緩和となれば御の字だが、だとしたらヨガ業界は戦略を間違ったと思う。ただでさえ若くて健康な人が、内面から健康になって充実した生活を送るためのしゃれなスキル・・・が必要だと思う人がそれほど多いとは思えない。むしろ長年いろいろなつらい思い重ねてきた年寄りに、「この上さらに痛みをこらえて生きるなんて、まっぴらだと思うだろう?」と語りかけるべきだろう。「金で済むなら、出すぞ」という人がいくらでもいるはずだ。

タイトル画像アーカイブを更新

本サイトの目玉企画、の割にはアクセスの少ないタイトル画像アーカイブに、最近のものを何点か追加した。このところBlenderで作ったものばかりだが、生成AI時代にこそゼロから作るCGに価値があるのではないかと思ってのことだ。とはいえ、ジュラシックにリアルな画像やスターなんとかのような動画は、PCの能力の限界上できない。また、背景と主人公を別々のプロジェクトとして作っておいて、ネットから高速なコンピュータの演算サービスを利用して合成させるなどすれば、相当大掛かりなものもできるようだが、演算以前に作り込みでも相当時間がかかる。

そこで今作ってるのは、ローポリと言われるデータ数の少ない画像だ。このタイプの作品が、最近特にネット上でよく見られるようになってきた。ローポリであればけっこう昔のPCやソフト環境でもできたが、その場で何度も試し見をするとなると、少しでも高速処理できるにこしたことはない。ローポリとはいえ、個人が自由自在に作れるようになったのは、比較的最近のことだと言えるだろう。
また、そういう作品の中では、アルファベットの3Dフォントやタイトルロゴの3D化作品が圧倒的に多い。完全な抽象図形より意味がわかって、アイデアや処理技術の妙をアピールしやすいというところだ。私のタイトル画像も、当分ロゴ作品になりそうだ。