スパゲティ”なんでも”暗殺者風

先日あるサイトで、スパゲティを茹でるときに、一緒の鍋でレトルトを温めるのは是か非か、という記事があった。なるほど、コンロに茹で用とレトルト用を並べて火にかけるのは、無駄をしているような気がする。不衛生な気もしたが、たいてい箱に入ってるし、気になるならパックを水洗いすればいい。多分一人暮らしの若い人の記事なのだろうが、私も一人暮らしだったらやってただろうと思う。

そこで思いついたのが、先日紹介したスパゲティ・アサシーナ(暗殺者風)方式。レトルトの中身を鍋に開け、茹でる前のスパゲティを入れて水を足しながら煮込むのである。試してみたところ、なんなく成功した。カレーで試したときはでんぷん質が多くて焦げ付きやすかったが、問題なく成功。むしろコゲ風味が良い風味を出していた。
さらにペペロンチーノも試した。鍋にオリーブオイルとニンニク、鷹の爪、アンチョビを温めたところへ、乾燥スパゲティを入れ水を足す。ソースさえない、究極の暗殺者風。いわばゴルゴだが、これも問題なし。オーソドックスなレシピとどこが違うかわからないほどだった。

ところでナポリタンは日本独自のスパゲティのように言われるが、私はケチャップとはいえ鍋でソースと合えるナポリタンより、茹であげにソースを乗せるだけの「ミートソース」こそ、本場からかけ離れたスタイルだと思っている。そんな偏見のせいか、これまでカレーのレトルトは満足できても、ミートソースのレトルトは、パック臭さのようなものを感じてあまり美味しいと思ったことがなかった。
だが、そんなレトルトのミートソースを暗殺者風にしたところ、見違えるようになった。それまで気づけなかったメーカーの工夫や努力が余すところなく発揮され、「ひと皿」として成り立ってるのではないかと思えたほどだ。このやり方は暗殺者風だけに、スパゲティのキラーメソッドになるかもしれない。

今日は、アメリカ独立記念日

7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日だ。ご存知の通り日本とアメリカの関係は長く親密で、ペリー来航から数えても170年ほど経つ。特に北海道にとっては最も有名な歴史上の人物がアメリカ人であり、開拓時代に建てられたアメリカスタイルの洋館が地域のランドマークになっている。農作物にもアメリカからもたらされた品種は多い。
対米外交というと太平洋戦争を口にする人が多いが、今となっては長い友好の歴史のなかの4年間だけ、ケンカしたこともあったといってもいいくらいだろう。事実戦後の両国は、国内に反米、反日感情が残るうちから必死に関係修復を図っていた。例えば日本は、東京大空襲を指揮し「鬼畜」とまで呼ばれたカーチス・ルメイを招き、航空自衛隊の育成への貢献に対して、勲一等を授与し、その後アメリカは沖縄を返還した。しかも握手して終わりではなく、オバマ大統領の広島訪問や安倍総理の真珠湾訪問など、友好関係の確認作業は今も続けられている。目先の利益やプライドより互いの友好を重視した、なかなか地に足の着いた関係だと思う。

アメリカ史上最高といわれた、1991年スーパーボウルでのホイットニー・ヒューストンの国歌独唱。3拍子の原曲を4拍子のゴスペル調にアレンジした大胆で力強い歌唱は、本人も歌手人生のピークと言っていたほど。以前にも紹介したが、4Kデジタルリマスター版があったので、この機に改めてとりあげてみた。敬意を表してアップ時間もアメリカ東部標準時(夏)である。
※さすがは4K、以前は気が付かなった兵士がよそ見したところまで、はっきりわかる。