失敗と見込み違い

当初,激安バイオリンを買って,好き勝手にいじりまくっている割には大失敗がないものだと悦にいっていたが,実はちゃんとやらかしていた.チューニングに笛がついてきたが,そんなもので調律できるほど耳ができてないので,最初からデジタル表示をつかっていたのだが,丸々オクターブ下に調律して気が付かなかったのである.いくらなんでもと思うかもしれないが,素人というのはそういうもの.一番低い弦は張りが緩すぎてブルブルと妙な振れをしていたのだが,技量のせいだと思っていた.

それを正しい音程にするときは,張る強さが怖いほどだった.あの小さな木の箱に,大の大人が渾身の力で巻き上げた弦の力がかかるのである.ただの木箱なら壊れてしまっただろう.そのへんもまた,バイオリンの形と構造の優れた点なのだろう.正しい音程に調律しなおした弦は,弓の動きもずっと楽で安定した音がでるようになった.当たり前だろうけど.

バイオリンは耳が痛い見込み違いというのは,予想以上に音が大きくて甲高く,耳が痛くなることだ.楽器を鎖骨の上に置くのでそこから振動する分もあるかもしれない.ヘッドホンをしたまま演奏するくらいでちょうどいいくらいなのだが,周囲の者にはそれほど大きな音ではないらしい.それほど理解のある者ばかりではないはずなので,自分にとってはやかましいが,十分な音量が出ていない可能性もある.
また,気が付かないうちに奥歯を噛みしめてしまう.楽器は顎と肩で挟んで支持するが,歯を噛みしめる必要はないはずなのに,どうしてもやってしまう.その分,肩に力が入ってるかもしれない.こういうことはきちんとした指導者についていれば,すぐ矯正してもらえるのかもしれないが.

次回「失敗と見込み違い」(3/28 公開予定)
乞うご期待!

One thought on “失敗と見込み違い

  • 3月 25, 2016 at 06:18
    Permalink

    オクターブ下も弦楽器だから気づかなかったのでしょう。ましてベースなどの経験があれば低い音に馴れていますからね。管楽器なら自ずと吹けないから判ります。いよいよこれからですね。本格的なレッスンは。機会があれば聴かせてください。楽しみにしています。

    Reply

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です