AIは、今一番興味深い話題である。さしあたり自分に関係のあるテーマで、何ができて何ができないか、確かめようとしている。人間の代わりを期待されているという点は、かつてコンピュータが登場したときと似ているが、コンピュータが、超高速での演算など「人間にはできないこと」を実現してきたのに対し、AIは「優秀な人間が行うのが望ましいが、人材が足りない」問題の解決を、代わって行うことを期待されているような気がする。企業のお問い合わせ窓口などがそれだ。確かに正確に情報提供できるだけでなく、好感度を高めてくれるような人材を多数揃えるのはなかなか難しいだろう。
一方、現在人間のスタッフできちんとできていることをAI化しても、意味がないかもしれない。世の中には何故か優秀な人材が集まってきて、相乗効果でさらに成長する職場というのもあって、こういうところでAI任せにすると、わずかな経費削減と引き換えに重要な経営資源を失うかもしれない。かつてコンピュータが企業経営に入り込んできた時も同じようなことがあって、単純な経費削減を目的にした導入は、なぜかうまくいかなかった。今後、AI導入は増えても、真の成功例となると少ないような気がする。なので、本投稿のタイトルの「人」は「自分」と言い換えたほうがいいかも知れない。

主にいろんな希望や注文を付けてイラスト制作をA.I.にお願いすると、何と数分でそれなりのものが仕上がってきます。これではイラストレーターが要らなくなるし、コピーライターもデザイナー代わりにA.I.が迅速に対応してくれるとあらば同じく不要に。世の中のものすべてがA.I.にお任せすれば済みそうですが、創作業の人が要らなくなり失業者が増える原因にも成り兼ねませんね。世の中全てが人任せでなく機械任せの感がありますね。自動ドア、自動運転、自動ブレーキ、自動翻訳、自動演奏、自動レジ、売り子も映像と自動音声になれば接客業にも影響が及びそうですね。では人間にできる事は?一体?何でしょうね。これまでのように『バカでも出来る』なんて
言えませんね。その内、機会に支配されそうです。
AIに対しては、著作権などで利用を制限しようとする動きや、AIの限界以上の作品を作ろうという動きなどがあります。後者は特に顕著で、手書きのレタリングなどを採用する動きが広まっています。私も以前、企画書のプリンタによる出力が全盛だった時代に、完全手書きのプレゼンボードを持ち込んで勝ったことがあります。他人と同じことをやってると危険ということですね。プログラミングの世界は以前からモジュールを組み合わせるだけで完成する時代になっていたので、AIの登場でその作業さえもなくなってしまったようです。ただこれらは匠の作った家とプレカット工法の家くらい違っていて、細部まで人間が作ったものには叶いません。ビル・ゲイツもそのへんが気にかかるらしく、「ちゃんと打ち込んでプログラムしよう」というメッセージを出していました。