李子柒 / 大蒜(にんにく)

コロナからも無事回復して、通常ペースでアップしている李子柒シリーズ。今回はにんにくだ。

植え付けてから、まず苗になった頃に食べ、伸びてからはいわゆるにんにくの芽の部分を抜いて食べ、最後はにんにく本体を収穫する。本体も日干しにしたり、塩や醤油に漬けて保存する。調理法も多彩で、できたかと思えば一晩つけ置きするなど、どこで出来上がりなのかわからないほどだ。そして使う食材の種類が実に多い。日頃は粗食で十分と思っているが、この食材の豊かさを見ていると、このおばあさんには絶対かなわないんだろうなと思う。なんとかあやかりたいものだが、それには伝統食にこだわるユーチューバーの孫娘が必要だ。

李子柒 / 桃の花祭り

李子柒の再開第二弾は、3月3日の桃の花祭りのごちそう。日本ではひな祭りだが、中国ではピクニックなのだろうか。特別な素材はないが、かわいらしい形の料理を何品か作った。

このシリーズはコロナで中断していたが、本格的に再稼働したようだ。何よりおばあさんが元気にしているのがうれしい。日本はまだまだ予断を許さないが、いい季節のうちに終息してくれたら、自然のなかにでかけるのも悪くない。

李子柒 / シリーズ再開 / 藍染1.2

中断していた李子柒の新作がアップされていた。今回2回に分けて藍染を紹介している。

昨年夏に藍の種を播き、秋に葉を収穫。水につけて発酵させ、濾したものに石灰を入れてよく撹拌すると、緑色の水が青く変わる。これを発酵させたらペースト状の沈殿物を保管する。

染色作業は翌年春。藍のペーストを水で伸ばして甘酒の上澄みと木灰を溶いた水を加えて、一週間程度保温して寝かせる。一方で、木綿の布を湯がいてのりを抜いておく。柿渋を塗った紙を切り抜いて型紙を作ったら、布の上に置いて糊を置き、藍で染めない部分で模様を描く。もう一枚の布には蜜蝋を溶かして筆で自由に図案を描く。ろうけつ染めである。糊や蝋を落として煮沸し、水で晒すと藍染の出来上がりだ。

こうしてできた本藍の風合いは格別である。私は浅草で藍染の印半纏を作ってもらっていたが、動画の糊置きの染め方は江戸小紋と同じだ。ただし半纏の場合は最後の余分な藍を洗い落とさないのが本式なので、そのまま着ると下着も体も真っ青になってしまう。早く着たいのを我慢してタンスで1年ほど寝かすと、藍が落ち着いて黒に近い色になり、色落ちしにくくなる。それでも青くなるのだが。

さて、中国ではコロナの蔓延が止まったようなので、おそらく李子柒も無事復帰したのだと思う。時期的に言えばこの動画は、隔離期間を挟んで作られたことになる。本人もさることながら、おばあさんが登場していたのが一安心である。パパラッチ対策で引っ越ししたとも言われているが、なんとなくこれまでとは違う家のような気もする。