キャラクター新作とザビエルの謎

CGでキャラクターを作った。キャラクターはCGの定番ジャンルなので、自分でも何度か挑戦しているのだが、相変わらず顔が作れない。もう少し”人となり”が伝わる造りや表情にしたいのだが、ゆるキャラ風に逃げてしまった。顔というのは難しいもので、人間は普段から他人の感情を読み取りながら生きているので、ちょっとした顔色の違いにも敏感だ。能面師の方から聞いた話だが、ほんの紙一枚分削ったかどうかで表情がまるで違ってしまうのだそうだ。ということで顔は大変に難しいのである。OLDBADBOY先生の次回作にご期待ください...。

ところで、キャラクターがつけているジャバラ襟の資料を探した時のこと。フランシスコ・ザビエルの肖像画についてたと思って検索したが、違った。ではシェイクスピアの勘違いかと思ったが、これもはずれ。どちらも普通のちょっと大きめの襟だった。強いて言えばエリザベス一世や、天正遣欧少年使節にはそれらしい襟がついているのだが、探している画像ではない。
自分の頭の中には、ひげをはやしてジャバラ襟の服を着た男性の肖像画が、かなりはっきり思い浮かんでいるのだが、もしかしたら妄想なのかもしれない。これもまた歳のせいかと少々心配になったが、ザビエルと言えばジャバラ襟と思い込んでいる人は他にも多いらしく、そういうイラストがたくさん出てきてちょっと安心した。

タイトル画像アーカイブを更新

本サイトの目玉企画、の割にはアクセスの少ないタイトル画像アーカイブに、最近のものを何点か追加した。このところBlenderで作ったものばかりだが、生成AI時代にこそゼロから作るCGに価値があるのではないかと思ってのことだ。とはいえ、ジュラシックにリアルな画像やスターなんとかのような動画は、PCの能力の限界上できない。また、背景と主人公を別々のプロジェクトとして作っておいて、ネットから高速なコンピュータの演算サービスを利用して合成させるなどすれば、相当大掛かりなものもできるようだが、演算以前に作り込みでも相当時間がかかる。

そこで今作ってるのは、ローポリと言われるデータ数の少ない画像だ。このタイプの作品が、最近特にネット上でよく見られるようになってきた。ローポリであればけっこう昔のPCやソフト環境でもできたが、その場で何度も試し見をするとなると、少しでも高速処理できるにこしたことはない。ローポリとはいえ、個人が自由自在に作れるようになったのは、比較的最近のことだと言えるだろう。
また、そういう作品の中では、アルファベットの3Dフォントやタイトルロゴの3D化作品が圧倒的に多い。完全な抽象図形より意味がわかって、アイデアや処理技術の妙をアピールしやすいというところだ。私のタイトル画像も、当分ロゴ作品になりそうだ。

AIChatのためのCMSプラグイン

最近急速に普及しているAIを、自分がどう利用できるか考えている最中だ。利用と言っても、検索エンジンなどに組み込まれて自然と使っていくことになるだろうが、それは「お客さんになる」ということにすぎないので、できればビジネスに利用したい。

そこで、自社サイトのサポートチャットなどを最も簡単にAI化できそうな方法ということで、AIを使えるCMSか、wordpressなどのプラグインがないか調べてみた。すると、すでにAIChatプラグインができてはいるようだが、日本語化があまり進んでいないらしい。主要なAIChatプラグインのサイトでは、日本語化はまだ5%程度で、翻訳を手伝ってくれと呼びかけていた。
それこそAI翻訳ですぐできてしまうんじゃなかったの?と、意地悪なことを考えたが、IT産業というのはそんなものだ。ユーザーが自動化や省力化の恩恵に預かる影で、多くの技術者が膨大な手作業をこなしているのだ。だがこれは、就職前の若い人にとってはちょっとしたチャンスかもしれない。「ChatAIの日本語化ボランティアをやってました」と言えば、なかなかウケが良いんじゃないだろうか。

日本が遅れているのは気になるが、自分にとっては、まだあわてることはないということでもある。多分、サイトにチャットのフォームを設置し、そこでAIがサイトの特色に合わせた受け答えをしてくれる、というふうにできるんじゃないかと思う。もしそうなら、すぐにでも使用法や使い勝手を試してみたい。できることならOLDBADBOYの名にふさわしい、頑固でひねくれた老人がいちいち上から目線で答えてくれるように、キャラクターを育ててみたいものである。