DYMANO DREAM エピソード2.3

フリーの3DCGソフトBlenderを駆使して、クールなショートムービーを公開しているIan HubertのDYNAMO DREAMエピソード1の続編。以前に記事で紹介したが、そのエンドタイトルの「3年以内にまた会おう、ハハハ」という予告通り、エピソード2と3が同時にアップされた。

エピソード1では、「ブレードランナー」さながらの、未来技術とレトロな街並みが同居する未来社会を、溢れんばかりのイマジネーションとアイデアを駆使して見せつけてくれた。ショートムービーということもあって、ストーリーらしいストーリーは進展せず。SF的な日常生活の描写がほとんどだったが、2では一転して宇宙の果てにある天体現象の観測所に単身で駐在する研究者が登場。ブラックホールの爆発(?)から、からくも脱出するという、スペクタクルに。英語の自動翻訳でSF的設定を読み取るのはなかなかしんどいが、見どころ満載だ。

同時に公開されたエピソード3は好き嫌いが分かれるところだが、ナンセンス風味もまた彼の持ち味らしく、やりたいことをことごとくやってるという感じだ。また、エンドタイトルの背景が美しいイマジネーションにあふれていて、これだけでも見る価値がある。

Ian HubertのYOUTUBEサイトでは、DYNAMO DREAMの他にも多くの作品を発表しているほか、Lazy Tutorial(なまけもののチュートリアル)と称して、Blenderや他のフリーソフト等を使った、簡単だが見栄えのする表現手法の指導なども行っている。

AI画像生成で、ジョークサイト

昨日はエイプリルフール。毎年恒例のウソ記事は、「ショッピング・クエスト」と銘打って、AI画像生成を駆使したMMORPGゲームサイトを作ってみた。「ショッピングカートを押す、フルアーマーの騎士」などという、大喜利みたいなお題でもちゃんとそれなりのものを作ってくれるのには驚いた。参加者がファンタジックな役割に扮する一種のSNSを想定したのだが、テキストベースでいいならオープンソースのもので、本当にできてしまいそうだ。そのうち、メタバースだってできてしまうかもしれない。出来上がりは見た通りのシロモノだが、作るのはなかなか楽しかった。まったく大した時代になったものである。

※ジョークサイト作成にはそれなりの時間がかかり、その間にもいろいろな分野でAIを使ったサービスが始まった。IT分野では絶えず新しいシステムが登場しているが、こんな風に一気にブーム化するときは要注意だ。サービスの数は多いが、大元で演算しているのは2~3社のシステムにすぎない。世の中のさmざまな情報に、一斉に何らかのバイアスがかかってしまわないとも限らない。もちろん過信は禁物だ。大昔、コンピュータが登場したばかりの頃、「コンピュータが計算したものだから間違いない」と言う者がいたそうだ。後世、「あんなものに、大切な情報をまかせていた」と笑いものにされるということも、ありえなくはない。

※「not by AI」のバナーを出した矢先にこんなことをやってるのは少々問題だが、主旨的にOKにしてくれないかな。

AI画像生成でブライアン・フラウド風を作ってみた

ブライアン。フラウドは、映画「ダーク・クリスタル」のキャラクターデザインなどで知られる、ファンタジーアートの巨匠。1982年の作品で。CGではなく、人形劇だった。セサミ・ストリートのシム・ヘンソンと、スターウォーズでヨーダを担当したフランク・オズのという、2大人形遣いが監督し、セットから人形まで複雑な形状を作り込んだ大作だ。

大体こんな感じだが、本物はもう少し上品だ。AIはどうしても不気味な仕上がりになってしまうようだ。
この気の描き方や色合いは本家っぽい。フラウドをリスペクトした作品は星の数ほどあるので、これはこのまま何かに使っても問題にならないような気がするが。

AI画像は特に色合いの再現が上手だと思う。もちろん似ても似つかない画を描くこともあるが、少しずつキーワードを修正しては描き直させ、求めるイメージに近づけてゆく。絵はかけないが、ほしいイメージは決まってるという人にとっては、良いツールだろう。ただしあまり上手に修正し過ぎると、某有名ネズミと、言い逃れできないほどそっくりの画を描いたりするそうだ。

本家はこちら。ダークな雰囲気の中に、ユーモアや透明感のある美しさが同居する、まさにファンタジーそのものの世界を味わってほしい。