ほうれんそうの缶詰

blenderの練習でほうれんそうの缶詰を作ってみた。それほど難しくないはずなのに、なぜか手間取った苦心作なので、公開することにした。

トマト缶などでよく見る、表面が波打った形状が作れるかどうか試したのだが、検索するにも缶の名称がわからず、画像の資料がなかなか見つからなかった(※)。さらに形はすぐできたものの、表面のラベルが何度やっても崩れた。できてしまえば何ということもない画像だが。
※検索の仕方が悪いのかもしれないが、製缶会社のサイトでもわからなかった。その昔、製品の名称が慣例的に関西と関東の業界で違っていたことで、大問題が起きた例を知ってるので、非常に気になる。

さて、ほうれん草の缶詰と言えばポパイ。日本では「不二家の時間」という番組枠で放映され、その後オバQ、パーマン、怪物くんなどが続いた。もともとアメリカではヒロインのオリーブ・オイルと別の彼氏が登場するマンガで、ポパイは連載開始10年以上経ってから1回限りの予定で登場したキャラだったが、人気を呼んでそのまま主役になり、アニメ化でオリーブの恋人という設定になったそうだ。オリーブもなかなか罪な女である。

当時、脇役のウィンピーがいつも食べていたハンバーガーがなんだかわからず、気になっていた。これはその後マクドナルドなどが開店し、珍しくなくなったが、ほうれんそうの缶詰だけはいまだに見たことがない。日本でもネットで買うことはできるようだが、ポパイが登場したときには、アメリカにも存在しなかったとか。皿の中にある、あまり食欲のわかないものが缶の中身らしい。これではおひたしにもならないだろう。
ところでアニメに本気になるのもどうかと思うが、ポパイはほうれん草を食べて怪力になるが、食べる前は普通の人間のはず。だとしたら、缶詰を握りつぶして中身を飛び出させる人間が実際にいるのだろうか?

AI画像生成でH.R.ギーガー風を作ってみた

H.R.ギーガーは映画「エイリアン」をデザインした画家。デビュー画集「ネクロノミコン」は出版されてすぐ買ったので、映画化されたときはちょっと驚いたものだ。プラザ合意の前だったから、ずいぶん高かったはずだが、よく買ったと思う。AIのほうも、生物的でありながら、動きが停止してしまったような舵がよく出ていると思う。おそらくAIも、クセの強い作風のほうがマネしやすいのだと思う。

なぜか展示室の壁面というように作られたので、妙に存在感がある。本物なら、写実的な顔は描かなかっただろうと思うが、それ以外はいかにもギーガー風だ。
なかなかギーガーらしさが出ているが、なまじ似ているだけに、本家ほどの迫力のなさがはっきりしてしまった。さすがにAIの限界だろう。

AI画像生成でシド・ミード風を作ってみた

先日AI画像生成を試してみたら、なかなか良くできていたので、違うタイプのものを作ってみた。工業デザインや映画のコンセプトアートの巨匠、シド・ミード風である。今ならCGを使うだろうが、当時はリキテックスの手書きなどで、独自のシャープなフォルムや透明感、光沢を表現した。映画「ブレード・ランナー」の車や街並みのデザインも彼の仕事だ。以降、自動車のコンセプトカーのイラストなどは、ほとんどがシド・ミード風になった。

なかなかそれらしい。特にアングルがよくできているが、地表に落ちた影はかなり適当だ。
遠景に霞んで見える極超高層ビル。いかにもシド・ミードの描く未来の世界だが、パースは合ってないようだ。
霞んだような遠景と近景の対比がなかなか堂に入ってるが、手前にあるのが船か飛行機か不明。あくまで雰囲気中心だが、ヒントにはなるだろう。
背景はそれらしいが、車がいまいちなのはしかたがない。

AIだけではさすがに食い足りない感じがするので、本家へのリンクも貼っておく。