来年もよろしくおねがいします

今日は大晦日。今年1年を象徴する出来事は、やはり令和への改元だろう。1年の計は元旦にというから、1世代の計は元年に…かな。平成の改元が1月8日からだったので、元年が357日もあったが、令和元年は5月1日から224日。かなり短いが、最近はどちらにせよ1年が短いので、今年だけ特に短かったという気はしない。1年の日数が減ったわけではないので、当たり前だが。

平成元年の出来事と比べて見ると、あの年は、なんと言っても消費税の導入があった。そして令和元年は、10%に増税。おやおや、元年には税負担増がつきものなのか?そう思って消費税の歴史をたどると、

平成元年(1989年) 3%の消費税導入
平成9年(1997年-8年後) 5%に増税 
平成26年(2014年-17年後) 8%に増税 
令和元年(2019年-5年後) 10%に増税

8年後、17年はともかく、今回の5年後というのはいかにも早い。なんだかすごく急いだ感があって、この調子だと3、4年後にもやるんじゃないかと心配になる。今回から始まった軽減税率も、食料品の据え置きは良いことのようだが、食品小売店は家賃から光熱費から、仕入れ以外はすべて増税だが、消費者への転嫁は据え置きだ。国の財源で軽減してるのではなく、お店の負担で軽減されてるようでちょっと腑に落ちない。

国の財源と言えば、キャッシュレス利用者へのポイント還元も何だかなあと思う。その分は国が負担するようだし、キャッシュレスに対応するレジ買い替えやソフトウェア修正作業には、補助金も出たようだ。が、出るのは大手IT企業の製品やサービスだけで、地元のソフト会社への委託には何も出なかったそうだ。その還元も所詮は6月まで。その後はどうなるんだろう。軽減税率は小売店の負担が大きかったから、是正して一律10%、とか言うんじゃないだろうか。

ともあれ来年こそは良い年であれと願わざるを得ない。

コードカード

私はヴァイオリンの練習のときに楽譜を見ない。まだまだ指の位置や弓の角度に目を光らせてないと変な音が出てしまうので脇見ができないのと、音符を読みとって即座に指を動かす、というような運動神経もない。メロディや運指を頭に入れてしまわないと何もできない人間なのだが、曲の流れというかコードの構成だけは知りたくなる。コードからちょっと装飾音を作ったり、できることならアドリブにつなげたいからだ。
そこで曲のタイトルとコード進行だけ記したカードを作ってみた。 カードはコンビニのプリントサービスでハガキに印刷するとちょうど良いように作ってある。止め方は、洗濯ばさみの挟み口部分にゴムのついたものがあったので、傷がつかないようにペグに取り付け、つまみ部分にカードを置いて両側からネオジム磁石2個で挟んだ。

撮影:エドウィン・ダン記念館(札幌市真駒内)

たあいもないものではあるが、曲のキーを何にしたら運指がスムーズになるか、いくつか探しだしたコード進行のうち、どのハーモニーが気に入ったかなど、自分なりの調査・研究の成果でもある。また、タイトルとコード進行だけなら著作権に抵触しない(多分?)ということで、例によって少々お恥ずかしいしろものだが、こちらに「テネシーワルツ」のコードカードの原本を置いておく。気に入っていただいてダウンロードしていただければ幸甚である。

Bluesへの道

以前、マイナーとメジャーのブルース・ポジション表を作った。これを使って練習したせいか、最近はめきめきと...能書きだけは達者になった。

大人になってから楽器を始める人は、クラシックよりポピュラーを気軽に弾けるようになりたいという人が多いだろう。最初は簡単だがそれなりにかっこいい曲を練習し、徐々に難しい曲のレパートリーを増やしていく。そのうち聞いた曲をすぐ弾けるようになり、更にアドリブができれば御の字だ。そんなふうに考えている人は多いと思う。私もそう考えていたが、いくつか考え違いがあった。

まず、曲が簡単か難しいかは、ある程度上手くならないとわからない。プロが簡単に弾いているが、実は難しい曲もある。簡単な曲を簡単に弾くと、つまらない演奏になり、やる気が起こらなくなる。バイオリン初心者の練習曲「キラキラ星」はその典型だ。大の大人が人生の来し方を振り返って、思い入れたっぷりに熱演する、という曲ではない。ポピュラーやジャズをめざすバイオリン初心者には「テネシーワルツ」がよいようだ。

ただし、テネシーワルツの次にもう少し難しい曲、というふうに練習していっても、多分アドリブにはつながらない。アドリブがしたいなら、最初からアドリブをしなければならない。泳げるようになるには、まずはプールに入ること。ランニングと腕立て伏せだけ続けても、泳げるようにはならない。これに気がつくまで、多少時間と費用を費やしてしまった。

そしてアドリブができるようになるために、昔からブルースの練習から始めることになっている。アドリブのためにはコードの流れが頭に入ってなければならない。誰でも知ってるコードの流れは、小学校の集会で礼をする時のピアノだが、 よく知ってる曲でも、あれと同じようにコードだけ頭に思い浮かべるのは難しい。
その点、ブルースはどの曲も同じコードの構成になっていて、誰でもなんとなく流れが頭に入っている。もともとがコードをかき鳴らしながら、好き勝手な歌詞を歌い上げる音楽だったのだと思う。
ブルース・スケールの練習にあたって、海外のネットにはなかなか良いアドバイスがあった。

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