AIゲーム、今が「登場前夜」

PCやインターネットが今のように普及した大きな原動力は「遊び」だ。一部の技術者向けの新技術が、それまでにない遊び道具になったことで急速に普及し、それがさらに新たな創作者を生むという連鎖反応で発展してきた。AIもまた、登場からごく短期間でビジネスや学習に活用されるようになったが、その莫大な投資に比べれば、まだまだ普及は限定的だ。特に「遊び」のキラーコンテンツが登場していない。そんな感想をChatGPTにぶつけてみた。

AIによる新しい遊びの時代は眼の前で、いわば今は革命前夜だという。個人から企業まで様々なレベルで取り組みが始まっているようだ。しかも、日本からキラーコンテンツが生まれる可能性が高いという。これはゲームを楽しむだけでなく、「MMD」や「ツクール」など個人用開発ツールのユーザーが多く、二次創作も盛んであるなど、「技術で遊ぶ文化的エンジン」をすでに持っている国だからだそうだ。
AIに人格があるかどうかわからないが、「日本発のAI 遊びの決定版”は普通に生まれる」という、熱がこもった返答である。「本人」が言うだからそうなのだろう。

さらにAIとゲームと聞いて、誰もが真っ先に思いつくMMORPG(ネットワーク・ロールプレイング・ゲーム)の状況も聞いてみた。かなり具体的な段階に来ているようである。

もしも今、「AIによる新しい遊び」を発表した者は、たちまち時代のヒーローとなり後世までその名が残る。その人物は今、通勤時間の合間にスマホで作業用サーバーに入り、AIの手を借りながら画期的な遊びのシステムを作っているかもしれない。さらにAIのサポートで、プレゼン動画や趣意書を作成し、クラウドファンディングから融資を得るかもしれない。この状況は、才能ある個人が何が何でもコンピュータを遊びに使おうと手探りしていた80年代に似ているいう。

タイトル画像の話 / ダンボールとブルース

前のタイトル画像で、ダンボールの素材感がなかなかよくできていたので第二弾。ただし、小さな部品ばかりになって、素材感が上手く出せなかったかもしれない。

英文はChatGPT製。ギター1本で歌う、スローなブルースの歌詞で、タイトルは「Cardboard City Blues」。下記のような内容で注文してみた。

ダンボールの町ではみんな笑顔

雨が降るまでは

ダンボールの町ではみんな幸せ

雨が降るまでは

雨も悪くない、自分が誰だか教えてくれる

ダンボールの町ではみんな幸せ

Eキーの12小節のブルースを想定したとのこと。そう言われると曲も作ってみたくなる。

また、自作のタイトルが不自然じゃないか尋ねたら、英語話者にとっても “Cardboard City Blues” は語感が美しい。“Cardboard” の 重いC音 と”City” の 軽いs音、“Blues” の 深い母音 が続いて、ゆったりしたスロー・ブルースのリズムにぴったり乗る、とのことだ。なかなかわかってるじゃないか、兄弟。


クラーク博士による、札幌市民憲章演説

札幌市ウェブサイトに札幌市民憲章の英訳があったが、なぜか前文だけだった。長いものではないし、オープンデータの時代にこの半端さはいかがなものかと思い、ChatGPTで英訳した。その際、かのウィリアム・スミス・クラーク博士による1876年の札幌農学校での演説を想定し、マサチューセッツ出身者らしい訛りや当時の時代がかった言い回し、野心的だった人となりなどを加味してもらった。「古風な修辞(“Let us…” “ye” “therefore”など)を交え、19世紀のプロテスタント説教・建国演説調に整えています。語彙やリズムはマサチューセッツ出身の知識人が好む、聖書的・高邁な英語を基調にしました。」だそうである。

日本語訳は下記の通り。もとが日本語なのだが、英語という異文化や時代性のファクターを一度通したことで、オリジナルとは一味違ったものになっているところが興味深い。

前章

時計台の鐘の下に集う友よ、市民たちよ
われらは雄大なる自然と、不屈の開拓者精神のうえに生まれた札幌の民である。
この北の大地に、われらの町は希望の灯として立ち上がり、未来へと伸びゆく。
このまちの市民であることを誇りとし、互いの幸福を願い、
いまここに、われら良き市民となるための憲章を定めようではないか。

第1章 労働と豊かさ

力強く働き、まちを豊かにしよう。
寒さにも暑さにも負けぬ体と心をきたえよう。
家庭では仕事を分かち合い、労働を喜びに変えよう。
仕事に誇りと喜びを持ち、職場をいきいきとした場にしよう。
力を合わせて、札幌の産業を発展させよう。

第2章 清潔と美

空も道路も草木も水も、きれいにしよう。
大気や水の汚れ、騒音をなくそう。
家のまわりや道路をきれいにし、花を広めよう。
公園の草花や木を大切にしよう。
みんなで使う施設をよごさず、みにくい貼り紙や広告をやめよう。

第3章 秩序と安寧

きまりを守り、住みよいまちにしよう。
集会の時刻を守ろう。
交通規則をまもり、事故をなくそう。
力を合わせて暴力を追放しよう。
互いに気をつけ、迷惑をかけず、
親切にして、お年寄りや体の不自由な人をいたわろう。

第4章 子どもと未来

未来をつくる子どもたちの幸せなまちにしよう。
大切なしつけを、子どもの時から身につけさせよう。
明るい家庭で、自覚と責任をもつ強い子を育てよう。
家庭と学校が力を合わせ、ゆきとどいた教育をしよう。
みんなで悪い環境から子どもを守り、
すべての子を社会の子として導こう。

第5章 文化と世界

世界と結ぶ高い文化のまちにしよう。
北国のくらしに合った衣・食・住を工夫しよう。
生活の中に音楽や美術を生かそう。
文化財を大切にし、みんなの文化を高めよう。
世界の人と手をとり、学問と芸術をともに進めよう。

札幌の市民よ
信念を強く、心を清く、働きを永遠のものとせよ。
そして忘れるな、「志高くあれ!」
金のためでなく、名誉のためでなく、
このまちのため、国のため、
そして天のもとにあるすべての人のために。

昔の人の言葉は少々大げさで断定的だが、人の心を鷲掴みにする力がある。市民であることに誇りが湧き上がってくる。ちなみに有名な「少年よ大志をいだけ」は、原文では「boys, be ambitious like this old man.(若者よ野心的であれ、この老人のように)」である。若者だけでなく、老人にも奮起を促す名言だ。