ハーレム式ジャズ練習法

その昔、ハーレム式ジャズ練習法というのを聞いたことがある。ニューヨークの黒人街ハーレムの子どもたちのジャズ練習法で、楽譜を使わずに何人かそれぞれ自分の楽器を持ち寄って、まずブルースコードの根音だけ一緒に鳴らす。Cのコードなら「ド」、Gなら「ソ」という具合だ。「ドー、ドー、ドー、ファー、ファー、ドー、ドー...」とやってると、そのうちハーモニーを試したり、おかずを入れたくなって、だんだんセッション風になっていく。そうやって、拙いなりに音のせめぎあいを経験し、コードやブルースフィーリングを身につけていく。楽譜も理論もなしだが、多分いちばん手っ取り早くジャズの基本を体得する方法だ。


ただし現在はyoutubeで「play along」と検索すると、メロディなしの伴奏部の音源がいくつも見つかる。ブルースだけでも12の調それぞれのメジャーとマイナー、スローなものからアップテンポなものまで、網羅されている。良い時代になったものだと思う。

カテゴリー「Bluesへの道」

”ブルース”ウィリス

映画「ダイ・ハード」等で知られる、ブルース・ウィリスが、自分のブルースバンドを持っていて、ミュージシャンとしても活躍してるらしい。youtubeのおすすめで初めて知った。歌もうまいし、ブルース・ハープを吹きまくって、なかなかの熱演ぶりだ。このほかにも、ジョニー・デップ、ケビン・コスナー、スティーブン・セガールなども、ブルースを演奏する動画があった。

カテゴリー「Bluesへの道」

スケールをやろう

scaleビオラを手に入れたのを機会に,あらためてスケールの練習をすることにした.スケールというのは,「ドレミファソラシド」のこと.からだけでなく,から始めて同じく「ドレミファソラシド」に聞こえるように音を出せば,それはのスケールだ.Dなのに「ド」はおかしいので,「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ」で表す.

さて、左の図で白いダイヤがバイオリンの調律、黄色いダイヤがビオラの調律で,右側が高音,左側が低音になっている.第3弦(赤)の開放から順にスケールを押さえていくと,指で抑えるのは6箇所で、しかも「Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ」と「Ⅵ、Ⅶ、Ⅰ」は,お隣どうしの同じ場所.Dのスケールを1オクターブ分弾くのに,3箇所覚えるだけで良いのである.ここからいくつかを半音ずらせばマイナースケールに,さらにブルーススケールになる.

さらにジャズやポピュラー音楽でお馴染みのモードを知りたければ、Google Chromeの拡張機能に「SCALES and MODES QUICK REFERENCE」という大変に面白いツールがある.本当に良い時代になったものである.

 

scaleandmode
SCALES and MODES QUICK REFERENCE

スケールはアドリブの母だ.スケールを指で覚えてしまうと,まぐれでも、ときどきそれらしいフレーズが出てくる.言うなればでたらめだが、それらしい雰囲気のでたらめは、下手に楽譜通りに弾くよりずっと音楽らしい.

次回「やらかしてしまった」(9/24公開予定)
乞うご期待!

カテゴリー「Bluesへの道」