太陽の至近距離での観測を行っているNASAの宇宙船、パーカー・ソーラー・プローブは、4月29日に太陽表面から1040万キロという、今までで最も近い距離を通過する。

パーカー・ソーラー・プローブは金星と太陽の重力を利用して、徐々に太陽表面に接近する軌道を回ってきたが、これまでは最接近地点が地球から見て太陽の向こう側だったため、直接データを受け取れなかったが、今回は真横から見る位置にいるため直接観測ができる。この様子は、NASAのソーラーダイナミクス天文台の特別ブログでも知ることができる。

パーカーソーラープローブは、2月20日に金星の重力を利用して、太陽への次の接近のためのフライバイを行う。
これは、計画されている7回の金星重力アシストの4回目で、4月29日と8月9日に予定されている8回目と9回目の太陽への接近接近に向けたもので、これまで最接近した1月17日の記録である、約840万マイル(1350万キロメートル)よりも近い約650万マイル(10.4百万キロメートル)まで接近する。
Parker Solar Probe、1月17日に7回目の軌道に乗って太陽への最接近に成功した。今回は、最接近地点が太陽から見て地球と同じ側にあるので、すぐに成功のシグナルが送られてきた。Parker Solar Probeは、残り17回の接近のうち、年内に3回の接近を行う予定である。