22日、アメリカ空軍のデービッド・ゴールドファイン参謀総長は、B52爆撃機に核兵器を搭載して、24時間いつでも北朝鮮へ出撃できる準備をしたと発表した。もう、北朝鮮がミサイル発射や核実験をしようがしまいが、米軍独自のスケジュールで軍事行動をするという宣言である。これは非常にシリアスな事態だ。
まずB52はベトナム戦争にも使用された大型の爆撃機である。最新のB1のようなステルス性能はなく、超音速飛行もできないが、B1はロシアとの協定で核を積めないことになっているので、B52というのは核使用のリアリティがある。また米軍は10月10日に朝鮮半島上空に爆撃機を飛ばし、北朝鮮からのスクランブル発進、レーダーによる補足もできていないことを確認している。これに先立って、米空母ロナルド・レーガンが自衛隊の護衛艦や韓国海軍、朝鮮半島沖で順番に訓練を行っているが、このときも北朝鮮からの反応はなかった。十分な迎撃能力がないことを確認した上で、今回の宣言になったものと思われる。10月中には在韓アメリカ人の避難訓練を予定している。訓練終了後にそのまま国外に避難させてしまうというのは、今までの戦争の直前にもあった。また、韓国にあるアメリカ人の個人資産を引き上げるよう勧告も行われた。
それ以前にも、イージス艦の衝突やヘリコプターの墜落など、米軍の動きは戦時のそれを思わせるものがあった。平時であれば十分な安全策をとって運用される兵器が、実践モードに切り替わったせいで起こったものだと言える。例えて言えば、大規模な建築現場のヤードでは、事故がおこらないよう慎重に人や大型重機を動かすが、突貫工事になり、次々と新しい指示で動き回されると、労災が発生しやすくなるのと同じようなものだ。実際の戦争中でも、基地内での交通事故などはひっきりなしに起こっているし、これもまた戦死だ。すでに犠牲者が出た作戦につて、後日議会や国民に対して「これは駆け引きのためだった」とは言いにくい。
もちろん話し合いは行われている。一連の軍事行動ももちろん会話の一部だが、直接交渉も頻繁に行なわれているだろう。もとはと言えばそれこそが北朝鮮の目的だったのだから当然だが、「核実験・ミサイル発射実験を停止すれば、アメリカも軍事行動をやめる」という同意はありえない。それでは今までと同じで、すでに犠牲者まで出しながら進めた作戦に見合わない。北朝鮮が完全に断念することだけが条件だろう。
では、いつが米軍の「予定日」かといえば、来月のトランプ大統領のアジア歴訪がひとつのポイントだ。周辺諸国へのあいさつと、在日・在韓米軍への訓示が終われば、いつ始まってもおかしくない状態になる。米国内にはクリスマスまでにケリをつけるという考えもあるようなので、逆算すれば帰国直後となる。が、「クリスマスまでに云々」というのは勘弁して欲しい。有名なマーケット・ガーデン作戦をはじめ、歴史上いくつもの作戦が「クリスマスまでに終戦」をスローガンにして始まり、ことごとく思惑が外れて反撃を食らったり、泥沼化していった。若い人なら「死亡フラグ」というだろう。かなり縁起が悪いのだ。
そんな風に起こるかどうかは分からないが、始まってしまったら、さっさと終わることを願う以外我々にはどうしようもない。日本海がややこしいことになると面倒なので、私は、いずれ中国から取り寄せる予定だったビオラの弓を、時期を早めて注文することにした。
経済制裁で足並みをそろえた様に見せかけたロシアが,ここに来て急に北に手を差し伸べているのが不思議ですね。ロシアは北の観光を推奨して,行った人が歓待された映像もありました。米対北ならまだしも,ロシアが噛んでくるとややこしいですね。それとも,静観しながら,結果次第で国益のために都合よく動くつもりでしょうか。北方領土のように。アメリカでは他宗教に配慮して「メリー・クリスマス!」と叫ぶのをやめていたのですが,トランプは復活させようとしていますね。まさか?その日のためにですかね。僕もBachの安いトランペットを探しましたが,何と東南アジア製とありました。税金やら保険でお金も無いので,しばらく情勢を見てからにしようと思います。アジア全体が巻き込まれなければいいのですが。手に入れたいのですが,
不謹慎かもしれませんが、庶民にとっては戦争より自分の楽器のほうが大事ですね。