オールマンリバー

オール・ザ・シングス・ユー・アー」や「煙が目にしみる」とおなじ、ジェローム・カーン(1885~1945)が、映画「ショーボート」の劇中歌として作曲した。ジェローム・カーンの曲は、現代でも自然に聞ける名曲ぞろいで、パブリック・ドメイン愛好家にとってはありがたい存在だ。
オールマンリバーは、曲はしってるが、はるか昔に名画劇場で映画を見たくらいの記憶しかなく、それほど馴染みが深いわけではない。プレイヤーの演奏例も少ないのだが、かの昭和の大スター、クレイジー・キャッツの10周年コンサート動画の中にあった。

クレイジー・キャッツは、今日のバラエティ番組の礎を作ったとも言える大スターだ。マンガの手塚治虫、アニメの宮﨑駿とどっこいの貢献度ではないかと思う。動画を見ると、ジャズ・プレイヤーとしても並々ならぬ腕前だったことがわかる。オールマンリバーは動画の10分過ぎたあたり。ハナ肇のドラムソロも聞ける。

バラエティ番組は、こういう実力者が現代とは比べ物にならない不便な環境の中で創り上げてきたものだが、今日のメディアにそのDNAが残っているかどうか...って、TVも見ない人間に言われたくない?

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3 thoughts on “オールマンリバー

  • 11月 7, 2017 at 11:45
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    クレイジー・キャッツ(狂った猫?)ですね。どうもドリフターズとこんがらがってしまいますが、思い出しました。谷啓のトロンボーン、ハナ肇のドラム、TV見ていました。実際には彼らは結構本格的だったんですね。ふざけてばかりいたので、そこまでは知りませんでした。一世を風靡したコント番組でしたね。確か、ザ・ピーナツなども共演していたように覚えていますが?。
    最近のバラエティ番組は、仲間内のトークに明け暮れて自分たちの世界に浸っている感がありますね。ある長者番組もとうとう降板になりました。なるべくしてなったと思いますよ。大滝秀治が生きていれば「つまらん!」と一括したでしょうね。

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    • 11月 7, 2017 at 18:14
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      シャボン玉ホリデー、なつかしいですね。ジャズやポピュラーの名曲をたくさん聴かせてくれました。谷啓はスイングジャーナルのランキングでも、トップでしたね。スター・ダストなどのポピュラーソングは、ここで覚えたと思います。ザ・ピーナッツもポピュラーソングが上手でした。今聞いてもおかしくないです。
      https://youtu.be/hfZCrjMhtAA

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      • 11月 7, 2017 at 18:53
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        上で紹介したピーナッツのマシュケナダ、いいですね。おそらく歌手もバンドもスタジオで一発取り数テイクから選ぶだけの時代だったんじゃないでしょうか。人気歌手のレコードでも、まず音楽として良いものをという姿勢が伝わってきます。特にこのフルート。今だったら、アイドルちゃんの歌にこんなキレッキレの演奏をかぶせたら、負けてしまうだのCMに使えないだのと言って、芸能プロダクションからNGがでるんじゃないでしょうか。

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