コンディション

演奏のコンディションが良い日と悪い日がある。まるでアーチストのような言い草だが、実際は自分のような未熟なプレイヤーほど、コンディションの影響をうけるようだ。思ったとおりに次々と音が出て、この調子でうまくなればそこそこ行くんじゃないかと思う日もあれば、手も頭も回らず、やはり歳なのかと落ち込む日もある。そもそも時間はあるのに、まったくやる気が起きない日もある。
はじめは調子が悪かったが、止めたくなるのをこらえて続けてるうちに調子が出てくる。そういうときは、自分にも伸びしろがある感じがしてうれしい。なんとなく気分が冴えなかったのが、演奏しているうちに霧が晴れていくように頭がさえ、気分もリフレッシュ。毎回こうだと楽器の効用も絶大なのだが。

また、どうしても調子の出ないのは、気力や思考力などが低下している警報でもある。日常生活や仕事は、長年のことだけに多少コンディションが悪くても無難にこなせるので、コンディションの低下に気が付かないこともあるだろう。演奏が上手く行かない時は、他のことでもミスやアクシデントを招きやすくなってると思うことにしている。

ちなみに「演奏」と言っても、自宅で練習しているだけのことだが、なるべく「練習」と言わないことにした。たとえ観客もなく、だらしない普段着のままでも、楽器を手にした以上すべての瞬間が「本番」である。それは人生と同じだ。

4 thoughts on “コンディション

  • 5月 3, 2021 at 12:39
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    今朝も10分ほどですがトランペットを吹いてみました。今日は比較的音が出ました。しかし、調子が良くても何曲も吹くと唇が疲れて音が出にくくなります。余りうまくならないと、向いていない楽器を無理にマスターしようとしているような気持になります。そろそろ、コンスタントに良い音が出るようになりたいものです。

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    • 5月 3, 2021 at 14:41
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      ネット上で楽器演奏の運動量をざっと検索してみたら、トランペットは「車の運転」くらいで、バイオリンはそれよりちょっとハードな「歩行」くらいだとか。日常の移動手段の違いそのもので、ちょっとおもしろかったです。また、楽器は高齢者の認知障害予防に効果があるという情報も。だとすると、やめるわけにはいかないですね。

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  • 5月 3, 2021 at 12:34
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    ギターもほぼ我流ですが、毎日少しでも触るようにしています。フラメンコなど習いたいとは思うのですが、もう少し楽器に慣れてからのほうがいいようにも思います。へんな癖がつかないうちの方が良いのかも知れませんが、先ず最低限はコードはある程度身につけなければ習うにしてもムリでしょうね。2月の交通事故で、左の人差し指の痛みが取れず時々病院に言っていますが、これが完治すれば、ややこしいコードの押さえも出来るのでは?と思っています。

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    • 5月 3, 2021 at 14:23
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      事故の影響はそんなところにもありましたか。当然レントゲンはとったでしょうから、骨折ではないのでしょうね。捻挫なら鍼がいいと言われています。昔足首をやったときは、足を引きずって歩いて治療に行って、鍼一本打ったら帰りはスキップ状態でした。

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