Wikipediaのトランペットの項に、「管長147cm」とあった。どう考えてもそんなにないだろうと思ったが、よく考えたらこれは管を伸ばしたときの長さだった。そこで画像処理ソフトで伸ばしてみた。

この図を作るにあたって、真ん中のバルブから突き出した3本の短い管も測るのかどうか考えた。そして、マウスピースとベルと、管の両端部分は必ず音が通るだろうから、この長さに、バルブで短い管を継ぎ足して音程を変えるのだと思いついた。ただしすべての管を通る経路があるかどうかはよくわからない。これについては、せっかくあるのだから、全部使って最低音を出すように工夫したはずだと考え、最大につないで伸ばした場合を図にした。
ちなみに147センチを子供の身長に置き換えようと調べたら、中学1年男子の2学期の平均身長だった。2学期というのは中途半端だが、何しろ中学生は毎年6~7センチも身長が伸びる。どうりで四六時中腹が減っていたわけである。ともあれトランペットはほどよく曲げて、子どもはまっすぐに伸ばしてやるのがいい。
3本ともバルブを開放(押さずに)でソ・ド・ソ・ド・ミ・ソ・ド・ミ・ソ・ドが出ますが、頑張っても2オクターブのドまでです。曲を演奏するときは、せいぜい2オクターブ目のソが出れば良い方ですね。余り気張り過ぎると、血圧にも悪いし、腰痛や鼠経ヘルニア(脱腸)になりますからね。高齢者はムリできませんね。
トランペットは未だストレート部分が長い楽器のうちなので吹きやすいのですが、コルネットは一見小さく見えて管の曲がりが多く吹きにくい感じでした。そんな理由でコルネットは嫌いな楽器の部類です。しかし?実際に管を延ばしたらどうなのか?と考えてしまいました。トランペットは息の水蒸気や唾液が管内に溜まると音が濁るので、排出弁を押して出す方式ですが、これが2カ所についています。しかし主管の排出弁辺りには溜まりますが、もう一つの弁にはさほど溜まりませんから、息がストレートに全体を通り抜ける事は無いのではないかと推測します。押したバルブに開いた穴を通して管の通り道の長さを変えて音程を変えるのでしょうね。しかし?そんなに長いとは手近にありながら知りませんでした。
バルブの押し方と息の通り方、その時の管の長さの一覧図を作ると面白いかもしれませんね。ネットでも見たことないですから。あらためてバルブはよく考えられた構造だと思います。3気筒ですから、下手なバイクよりも複雑ですね。
さすがはヤマハ、バルブの説明がありました。
https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/trumpet/mechanism/mechanism004.html
バルブごとに、押さなければそのまま次へ素通し、押せばバルブについた短い迂回路を通して次へ、という構造なので、全部押すと全部通るようです。さすがついでに、面白い実験もやってました。
https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/trumpet/mechanism/mechanism003.html
塩ビ管とじょうごでもけっこういい音出てますね。