10月2日、総務省は「DNSの世界的な運用変更に伴うキャッシュDNSサーバーの設定確認のお願い(お知らせ)」を発表した。これによれば、
インターネットの重要資源の世界的な管理・調整業務を行う団体ICANNは、DNS(ドメインネームシステム)における応答の改ざん検出等の仕組みに用いられる鍵のうち、最上位のもの(ルートゾーンKSK)の更改を、本年10月12日午前1時(日本時間)に行うことを決定しました。 これに伴い、キャッシュDNSサーバーを運用している方において事前の処置が必要となる場合があります。
とのこと。ざっくり説明すると、私達がインターネットで使うドメインがどこにあるかを記したものが「DNS」だが、そのセキュリティ強化のため、10月12日午前1時(日本時間)に、今まで以上に根本的な部分に手を加えるので、対応してない場合は対応してください、という内容。
悪意の者によってDNSを改変されると、正しいURLを入力しているにもかかわらず、意図しないサイトを開いてしまうなどの被害が起きる。それを防ぐための世界規模での対策だが、逆にこの対策によって、ごく一部ですが、インターネットに全く接続できないといった被害が発生することがあるので、警告している。
今回の対応は昨年中に実施されるはずのものだったが、今年まで延期してISPの対応などを見極め、99.9%の環境で問題が発生しないことを確認の上で実施される。もし気になる方は、
にアクセスし、画面にある表の右端の「Result」の項が、4つ緑色になっていれば、対策ができているということなので、確認してほしい。
こういう情報は、知ったからと言ってなにができるものでもないし、多分何も起こらないまま通過してしまうものだが、頭のどこかにこんな事があったと覚えておくと、将来、現時点では想定できない問題が起きたときなどに、少しだけニュースがエキサイティングになる。