ハーレム式ジャズ練習法

その昔、ハーレム式ジャズ練習法というのを聞いたことがある。ニューヨークの黒人街ハーレムの子どもたちのジャズ練習法で、楽譜を使わずに何人かそれぞれ自分の楽器を持ち寄って、まずブルースコードの根音だけ一緒に鳴らす。Cのコードなら「ド」、Gなら「ソ」という具合だ。「ドー、ドー、ドー、ファー、ファー、ドー、ドー...」とやってると、そのうちハーモニーを試したり、おかずを入れたくなって、だんだんセッション風になっていく。そうやって、拙いなりに音のせめぎあいを経験し、コードやブルースフィーリングを身につけていく。楽譜も理論もなしだが、多分いちばん手っ取り早くジャズの基本を体得する方法だ。


ただし現在はyoutubeで「play along」と検索すると、メロディなしの伴奏部の音源がいくつも見つかる。ブルースだけでも12の調それぞれのメジャーとマイナー、スローなものからアップテンポなものまで、網羅されている。良い時代になったものだと思う。

カテゴリー「Bluesへの道」

2 thoughts on “ハーレム式ジャズ練習法

  • 4月 12, 2018 at 12:59
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    スタンダードナンバーの多少入った楽譜本を買いましたが、結構なハイノートでちょっと未だムリですね。CDがついていて、車のCDデッキで聞くと、トランペットのメロディパートは楽譜でセッションするようになっているようでした。ハイノートやダブルハイが厳しいので安定して音出しできるまでは、まだまだ掛かりそうです。YOUTUBEでセッションなんて今は夢ですね。

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