パーカー・ソーラー・プローブ / 3度めの金星フライバイへ

これまでで最長機関の太陽観測を実施したパーカー・ソーラー・プローブは、7月11日に、3度目の金星フライバイを行う。

フライバイについて何度目かの説明を。宇宙船が発射される前は、地球が太陽のまわりを公転してることによる遠心力も持っている。そのため発射されると、ちょど振り回していたハンマー投げの手を離すように、外に向かって飛び出してしまう。そこでロケットの推進力で中心の太陽の方に向きを変え、太陽の軌道に乗るのだが、このままだといつまで経っても太陽に近づかないので、金星に近づいた時に重力に引っ張られることで、スピードを削ぎ落として太陽に向かう。もちろんやりすぎれば失速して金星や太陽に落っこちてしまう。

パーカー・ソーラー・プローブはこのあと、太陽に近づいて観測を行うが、地球から見て太陽の反対側なため、一切通信はできない。どんなものでも動画で配信されている現代でも、宇宙船が次に太陽の影から顔を出すまで、NASAの関係者でも想像を巡らして待つほかはない。

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