どうやら日本経済は本格的に再浮上しつつあるらしい。今頃そんな事を言ってるのという人もいるかもしれないが、何しろ地方住みだと、なかなかそこまで断定できないでいた。が、ここ数年は空気が変わってきたと感じるようになり、今年の元旦の記事は景気良くこのタイトルで行こうかと思っていたほどだ。もっとも昨年はミサイルのせいで楽観的な気分ではいられなかったが、最近はモノが売れている、ディスカウントからプロパーに売れ筋が移りつつあるという話題を目にするようになった。
企業にとってはこれからが正念場で、モノが売れる時代になった、じゃあうちも売ろうかでは遅いだろう。ましてや今までと同じことをやっていて、黙って業績が上がることはない。経済成長期、バブル期でさえ、あらゆる企業が儲かっていたわけではなく、多くの企業が、チャレンジに抵抗感がなかったから、業績を拡大させた企業が多かっただけのことだ。十年一日の経営をしていたところはちゃんと潰れたが、そのことが話題にならないのは、彼らが発言権を失ったからだ。業界全体が伸びていても、ライバルだけが強くなってるのでは、かえって環境悪化したことになる。もっと早く、もっと強く、もっと大胆に。いまからやることは沢山ある。
これから32年ぶりの、しかも大葬なしの改元、そして22年ぶりのオリンピックと慶事が続く。不況の中に生まれた若者にとっても雇用環境が改善してきた中で、国をあげてのお祭りを体験することになる。外国人観光客も、2020年までの目標を先取りで達成しそうだ。これらはすべて”人が動く”出来事だ。関わる人間が少ない半導体の景気が良い、などとは別次元のダイナミックさがある。時代に合わせた変化ができるかどうかが大切だ。
物を実際に売る立場の人たちの日々の努力は並大抵ではない。輸入高級車の輸入元から販売権を得た輸入車販売ディーラーは車両を買取った上にノルマを課せられて、具体的な数字の報告義務まで負わされている。未達が続けば販売権剥奪となる。世間一般に景気の動向が囁かれてはいるが、全体的には多少の伸びはあるにしろ、個々の現場では全く実感が湧かない。つまり思うように物が売れてくれない。原因は競合相手は増えた事によってユーザーの選択肢が増えた結果だと思う。今日もある輸入車ディーラーの次長さんと二時間ほどお話を伺って来たが、北海道の先行きは未だ不透明感が漂っているようだ。